店長に求められる仕事で重要なマネジメントという能力。
自分のことであれば、自分で努力して解決策を見出せますが、部下のことは努力だけでは解決できないことが多々あります。
注意ポイント
店長歴が長い人ほど、自分なりのマネジメント手法があると思います。そのやり方が当たり前になり、何も疑問を抱かなくなると、部下のフラストレーションが溜まっていることに気づことができず、お店がうまく回らない状態になってしまいます。
マネジメントに関しては「これでいい」という決まったやり方はなく、その時の状況によって臨機応変に対応していかなければなりません。
今回は「マネジメントにおいて気をつけるべき6つのポイント」をお伝えします。もし一つでも当てはまることがあれば、改めてやり方を見直してもいいのかもしれません。
①モチベーション喚起
「仕事をやらされている」と感じている部下はモチベーションが上がりません。
更にあなたが普段から部下とのコミュニケーションが取れてないと
「仕事をやらされている」+「上司の指示に従いたくない」
という思いから、よりモチベーションは下がってしまいます。
モチベーションを上げる動機は様々です。
ですが、人によってはプライベートの趣味の時間を有意義に過ごす為に仕事を頑張っている人や、将来自分のやりたい仕事をするために今の会社で経験値をつむことがモチベーションを上げる動機になっている人もいます。
注意ポイント
色々な人の考え方があるということを理解して、勢いに任せて気持ちに訴えかけたり、精神論でモチベーションを喚起するということはやめましょう。
まず第一にやるべきことは部下とコミュニケーションを取り、信頼関係を築くことです。
ココがポイント
あなたのことを信頼してくれる部下が増えれば、あなたの一言でモチベーションを喚起することができます。
こちらの記事では、私が部下とコミュニケーションを取れていなかった体験談をもとに、上手にコミュニケーションを取るための方法についてお伝えしています!
②細かい指示
ミスが多い部下に対しての細かい指示は、時に必要な場合もありますが、常に細かい指示ばかりしていると部下は監視されているように感じます。
指示を出されたことに対してミスをしないようにと慎重に行動することで、柔軟性がなくなり指示待ち人間になってしまうのです。
という人は、まず指示を出す際に全体の流れを説明しましょう。
その上で一つ一つの指示に対して「なぜこの仕事をあなたにお願いしているのか?」という詳細を伝えることが大切です。
ただ細かい指示を出すだけだと、部下としても
ということが分からないまま仕事をすることで不安にもなり、上司から信頼されていないと感じ、モチベーション低下に繋がる恐れもでてきます。
注意ポイント
あなた自身が細かい指示を出すことで「部下をコントロールできている」と考えているならば、それはただの自己満足です。
と嘆く前に、あなた自身の指示の出し方を見直してみましょう。
「うまくいかないのは部下が原因」と考えている人は気をつけてください。まずは自分の考え方が独りよがりになってないかを確認して、あなた自身の考え方を変えていきましょう!
③ポジティブ思考
ポジティブに物事を考えることはいいことですが、それを強要するのはよくありません。なぜならネガティブ思考の人も多く、ネガティブであるが故のメリットもあります。
・慎重なのでミスが少ない
・深く考えて答えを出せる
・謙虚な姿勢
・問題点を見つけることができる
・危機管理能力が高い
このようにネガティブ思考の部下がいることで助けられている面もたくさんあるということを知りましょう。
部下それぞれの考え方を尊重して、その中で士気を上げるためのポジティブ発言をすることは、気持ちを前向きにさせるという意味で効果的です。
と気持ちだけが先走り、ポジティブを強要しても誰もついてきてはくれません。
ココがポイント
ポジティブ思考、ネガティブ思考、それぞれの良いところを活用してマネジメントしていきましょう。
ポジティブになるための方法を5つの項目に分けてお伝えしていますので、ご覧ください!
④売場に出ない
職場環境にもよると思いますが、店長になったからといって売場に出ずに指示だけを出すのは危険です。売上が良い時はうまくいっても、必ずどこかで部下の不満は出てきます。
店長になっても、現場の状況は自分で確かめて、そこで働く人達の意見を聞いて指示を出す方が説得力もあり、部下の心にも響きます。
ココがポイント
大切なことは信頼関係を築くことです。そのためには一方的な指示ではなく、現場の声も拾い上げて意見に寄り添うことを心掛けましょう。
自身のマネジメント能力を上げるメリットはたくさんあります。そのためにやらなければならないこともたくさんあります。こちらの記事では4つのポイントでお伝えしています。
⑤雰囲気を変える
緊張感を出すために、あえてピリピリした空気を出す人もいますが、一歩間違えると職場の雰囲気が悪くなり仕事がやりづらい状況になってしまいます。
雰囲気を変えたいのであれば、コミュニケーションを多く取り、何でも相談しやすい雰囲気作りを心掛けましょう。
注意ポイント
その際に気をつけることは、人によって態度を変えないで下さい。あなたが思ってる以上に周りは敏感です。言い方ひとつで「あの人よりも私に対する言い方が厳しい」とネガティブに捉える人もいます。
誰にでも平等で、話しかけやすい職場環境作りに努めましょう。
部下を指導する時の考え方についてこちらの記事でお伝えしていますので、参考にしてみてください!
⑥愚痴を言う
部下と仕事終わりに飲みに行ってコミュニケーションを取るのはいいのですが、一緒になって会社の愚痴を言うのはやめましょう。そのようなところで部下の共感を得ても意味がありません。
それよりも、飲みの場だからこそ部下の本音が聞けるチャンスと捉えて
「将来への不安」
「仕事に対する悩み」
「周囲との人間関係」
を聞き出しましょう。
部下を育成することもマネジメントの一つと肝に銘じて、コミュニケーションを取ることを心掛けて下さい。
店長をする上で大切なことがあります。こちらの記事ではその考え方を具体的にお伝えしていますので合わせてご覧ください!
私はマネジメントで悩んだ際に、マネジメント関連の書籍を読み漁り、そこから自分の店や部下に当てはまる方法など知識を取り入れ実践で試すということを繰り返しています。その具体的な方法についてはこちらの記事でお伝えしているのでご覧ください!
まとめ
今回は「マネジメントにおいて気をつけるべき6つのポイント」をお伝えしました。
当てはまるところがあれば、一度今のマネジメントを振り返ってみて、考えるきっかけにしてみてください。
こちらが良かれと思ってしていることが、部下からすると負担になっていることもあります。
6つのケースで共通していえる大事なことは【コミュニケーション】と【信頼関係】です。
マネジメントをしていて、部下の態度の変化や職場の雰囲気に違和感を感じた際は、ちゃんとコミュニケーションが取れていたのかを振り返りましょう。
良い人間関係を築くことが部下との信頼関係に繋がり、更には良い店舗へと変わっていきます!
今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。