私がアパレルの店長をしていた時の話です。
そこは百貨店の中にある店舗で、周りも同じような価格帯のお店が連なっており、「いかにして自店で購入してもらうか…」を常に模索しながら店舗運営を行っていました。
その時は「売上を絶対にとる」という気持ちが強く、視野が狭くなっていたと思います。
そんな状況の中で起きた部下とのコミニュケーション問題について、今回はお伝えします。
①上手にコミュニケーションが取れてると思っていた理由
売上をとるために頑張っている時に起きたのが部下とのコミュニケーション問題です。
注意
私は部下とのコミニュケーションが取れているつもりでしたが、部下の方は、私とコミュニケーションが取れていないと感じていました。そこの認識の違いが一番の問題であり、私の反省点です。
ではなぜ当時の私は、部下とのコミュニケーションが取れていると思ったのか?
結論から言うと「常に売上が取れていた」からです。
店舗自体の売上がいい時は、私を含め部下全員のモチベーションが高くなります。
それは、お客様に満足したお買い物をしてもらい、しっかりと結果が出せているという達成感と、他店よりも自店の方が評価されているという充実感があり、常に店内が活気付いているのです。
部下達も売上を意識した接客ができており、全員が楽しく仕事をしているように感じました。当然、みんなのモチベーションも高いのでお店の雰囲気もすごく良かったです。
私はコミュニケーションを取れていたつもりで、実際は取れていなかったのですが、そもそも人とコミュニケーションを取ることに対して苦手意識を持っている方もいますよね?
そのような方は色々と試そうとしても上手くいかないので、まずは質問することを心がけてみましょう。
そのためには自分から質問する必要があります。その質問の仕方はこちらの記事でお伝えしていますので是非ともご覧下さい。
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②上手にコミュニケーションが取れていないと感じた理由
売上を常にトップで維持していることで、私を含め店舗の評価も高くなりました。
そんな中、上司から一本の電話が入ります。
ここで初めて
店長業務だけではなく接客も数多くこなしていたので、正直部下とゆっくり話す時間はありませんでした。それでも声をかけてコミュニケーションはちゃんと取っているつもりでしたが、部下にはそういう風に見えていなかったのです。
私の中で
◆ 売上を取って常に結果を出している。
◆ お店のことを考えて一生懸命やっている。
という驕りがあったのかもしれません。
自分でも知らないうちに余裕がなくなり、冷たい対応になっていて、そこに部下は違和感を感じたのではないでしょうか。
こちらの本は、人事コンサルを中心にこれまで大企業、中小企業あわせて1000社以上を訪問し、8000人以上のビジネスパーソンとともに仕事をしてきた方が実際に体験したり、見聞きしたりしたエピソードをもとに「コミュニケーション能力」の本質が語られています。
表面的なノウハウや建て前論ではなく、実際の仕事で役に立くことが書かれていますので、コミュニケーション能力を上げたい方は是非一度読んでみてください!
③上手にコミュニケーションを取るために実行したこと
その後部下とは面談する機会を設け、その時の私の考えを本音で伝え、謝罪しました。
このような認識の違いを起こさないために私が取り組んだのが「アセスメントスキル」の習得です。
アセスメントスキルとは「部下の能力」や「育成ポイント」を把握するスキルであり、このスキルで重要なのは「部下の特徴を日頃から観察する」ことです。
コミュニケーションが取れていると思っていた時の部下に対する感謝の言葉は「お疲れ様」や「ありがとう」など、ありきたりで誰にでも当てはまるような言い方でした。
ですが、この「アセスメントスキル」では、部下一人一人の特徴を観察するので
というように、部下一人一人に対して、その時の状況を踏まえた上での感謝の言葉を伝えることができます。
ですので部下としても
とプラスに捉えてくれて信頼関係を築くことができるのです。
部下一人一人、性格も考え方も仕事への姿勢も異なります。
ココが重要
まずはそのことを私自信が理解し、部下の細かい言動に意識を向けて、部下の特徴を細かくノートに記すことから始めました。
その情報をもとに部下と話す機会を設けて、思い込みによるすれ違いをなくすように心がけるようにしてからは、上記のようなコミュニケーションでの問題は起きていません。
私が20代から店長を経験してきた中で、特に効果を実感できたのが「アセスメントスキル」です。
それ以外でも店長として必要だと感じたことをまとめている記事がこちらになりますので、興味がある方は合わせてご覧下さい。
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