販売テクニック20選!【未経験者が1週間で売れる販売員になるための方法】

 

今回は、売上が取れずに悩んでいる人や、これから販売業で働きたい人のために、実践ですぐに使える20の販売テクニックをお伝えします。

 

接客をして商品を買ってもらうということは、想像しているよりも遥かに難しいです。

 

商品の価格が高くなれば、お客様は購入することに慎重になり、安心して購入してもらうためには、購買意欲を刺激するセールストークが必要になります。

商品の価格が安くなれば、同じ価格帯の競合店がどんどん増えてきて、「似たような商品なら安い方の店で購入しよう」と、お客様が流れてしまいます。

 

来店していただいたお客様が

「このお店だから買う!」

「この店員さんだから買う!」

と思ってくださるような店舗運営をしていかなければ、今後安定した売上を取ることが難しくなってくるのではないでしょうか。

 

リュウ
私はこれまで、高級品を扱うラグジュアリーブランドでの販売、ファストファッションなど低価格商品を扱う店舗での販売など、様々な価格帯の店舗で経験を積んできました

 

販売を始めた頃は自分に自信がなく、人に自慢できることは何一つありませんでした。

そこで自分の強みを作るために取り組んだのが販売力の強化です。

販売に関する本を読み漁り、知識をつけ、それを実際に売場で試しては改善していくということを繰り返しました。

 

リュウ
今回お伝えする「販売テクニック」は、その現場での経験の中から、より実践向きで、すぐに効果が実感できるであろうものを20選びました。

 

この20の販売テクニックは、これまで販売をしたことがないという人でもすぐに使えます。

実際に私の部下で販売未経験として入社してきたスタッフに、この販売テクニックを教えて接客してもらいましまが、すぐに売上を取ることができました。

 

販売経験はないけど、販売業に興味がある

今後、販売員として働いてみたい

販売業への転職を考えている

という人は是非とも読んでみて下さい!

 

この販売テクニックを1から20まで読んでもらえると、お客様に声をかけてから商品を売るまでの流れが分かるはずです。

そうすれば販売業に転職を考えている人も、自信をもって面接に望めるのではないでしょうか。

 

今回の記事を読んでもらうことでのメリット

  • 販売経験が少なくても安定した売上が取れるようになる!
  • 接客が苦手な人でもスムーズに会話ができるようになる!
  • 購買率を上げて、個人予算を達成できる!
  • 違う業種からの転職の人でも、販売スキルが身につく!
  • 販売業を目指している人でも、これを読むことで自信がつく!
  • 販売テクニックで売上を伸ばして、会社からの評価を上げることができる!
  • 販売テクニックを理解することで、部下への指導も自信をもって取り組める!

 

 

ココがポイント

接客して売上を取らなければいけないという人なら、この記事を読んでもらうことで、確実に販売力を上げることができます。

 

 

ココがポイント

接客を指導する立場の人も、具体的なテクニックを分かりやすく書いていますので、そのまま読んで教えるだけでも充分効果はあります。

 

ここで、今回の20の販売テクニックの具体的な内容をお伝えしていきます。

1.ファーストアプローチ
2.
共感アプローチ
3.
アプローチの言葉
4.
アプローチを成功させる
5.
アプローチ時の商品説明
6.
スタイリングブックでのアプローチ
7.
警戒心を解く
8.
選択肢を与える
9.
仮定の質問
10.
ダブルバインド
11.
ニーズを聞き出す方法①
12.
ニーズを聞き出す方法②
13.
商品説明術
14.
クロージング
15.
ロング接客
16.
販売員の行動
17.
褒めると微妙な反応
18.
ベネフィット
19.
安心感を与える接客
20.
接客してほしいお客様

 

1.6.では「アプローチ」に関する内容をお伝えしています。

アプローチが上手くいかない原因アプローチに対する考え方」「アプローチを成功させるためのトークなど、ここを読んでもらえればアプローチに関する悩みは解決できるようにしています。

 

7.14.では、売場でのお客様を想定して会話術」「お客様への質問方法」「ニーズを聞き出すテクニック」「購買率を上げる商品説明術」「満足してもらうためのクロージングなど、実践ですぐに使える販売テクニックについてお伝えしています。

販売未経験者の方が見ても分かりやすいように、具体的なトーク内容も書いていますので、売上を取るために必要な販売テクニックは、ここを読んでもらうと身につきます。

 

15.20.では「店舗が暇な時の対処法」や「お客様に安心感を与える方法」など、売れる販売員になるための必要な考え方を中心にお伝えしています。

売上を取るためには個人で頑張るだけではなく、みんなで協力して店舗を盛り上げていく必要があり、ここを読んでもらうことでそのような考え方ができるようになります。

 

かなり長い内容になっていますので、要点だけ知りたいという方は各項目のまとめ部分をお読み下さい。

では、ここから20の販売テクニックについてお伝えしていきます。

 



 

販売で売上を上げるためのアプローチ方法

1.ファーストアプローチ

picture_pc_4469238033890e4ae6020de0a2a98b14.jpegお客様との一番最初のコンタクトです。

入社したての販売員が苦手とする部分であり、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

 

なぜ、ファーストアプローチが上手くいかないのか?

 

その原因が分かると改善できます。自店のスタッフに販売に関する悩みを聞くと

アプローチが上手くいかない…

と答えるスタッフが多いです。

 

リュウ
実際に私も販売員になりたての頃は、アプローチをしても無視されることが続いて、声をかけるのが嫌になったこともありました。

 

ファーストアプローチが失敗する原因を考えると

「何を話したらいいのか分からない

「お客様に嫌な顔をされるのが怖い

「お客様に無視されたらどうしよう

このような考えが緊張を生み出しています。結局、お客様にアプローチをすることで

「自分がどういう風に評価されるのか」

「どんな風に見られているのか」

を考えてしまい

「無視されたくない」

「めんどくさいと思われたくない」

など、ネガティブ思考になっているのです。

 

自分のことを評価されている」と考えると誰でも緊張します。

 

では、ファーストアプローチが上手い販売員はどういう考え方をしているのか?

 

お客様に評価されているではなく、お客様を観察しているという考え方をしています。

自分がお客様を見ていると判断して動いているので、緊張することはありません。

 

この人は全身黒だけど、足元だけは白のスニーカーでアクセントをつけているな…

この人は細身だけど、少しゆったりめのサイズ感で着こなしているな…

 

このような感じで、お客様のことをよく見るようにしましょう。そうすれば緊張もなくなり、アプローチに使えるネタを探すことにも繋がります。

 

今日履かれている白のスニーカーカッコいいですね!どちらのブランドですか?

お客様の着こなし方、素敵ですね!雑誌などはよく見られるんですか?

など、お客様の特徴を見つけてそれをもとにアプローチするので、緊張感なく自然体で接客に入れます。

 

リュウ
私もお客様を観察することを意識したアプローチに変えたら、「無視されたらどうしよう…」という考えよりも「そのお客様の良いところを見つけよう!」というポジティブな考え方ができるようになりました!

 

ココに注意

お客様を観察するといっても、じっと見続けたら警戒されるので気をつけて下さい。

 

 

【まとめ】

ファーストアプローチが上手くいかない原因は「自分がどういう風に評価されるのか」と気にしすぎるあまり、ネガティブ思考になっているから。

◆「お客様を観察する」という考え方にして、お客様を見ることで緊張しなくなる。

お客様の特徴を捉えて、それをアプローチのきっかけにすることで自然体で接客に入ることができる。

 



 

2. 共感アプローチ

picture_pc_25da2c7206e16ca16165e36115cfd2f4.jpegお客様の声に出していない気持ちに共感するアプローチです。何も考えていないアプローチや、どのお客様に対しても同じアプローチをしている販売員は中々売上が取れません。

 

共感アプローチとは、その名の通り共感することがポイントです。

お客様の言葉にならない気持ちに~ですよねと共感した言葉でアプローチを行います。そうすることで、お客様はこの店員さんは私の気持ちをわかってくれているかもと感じて、会話をしてくれる確率が上がります。

 

共感アプローチのコツは、誰もが思いそうなことを言葉にすることです。分かりやすく言うとあるあるネタです。

 

あなたは季節の変わり目など、服選びに困った経験はありませんか?あなたのその経験は、他の人も経験している可能性があります。

 

こういう季節の変わり目って、日中は暖かいから薄手のものでもいいですが、夜になると冷えるので、何を着たらいいか迷ってしまいますよね!

 

このようなアプローチをすれば、ほとんどのお客様は返事をしてくれます。

あなたのお店が、似たような種類の商品が多いのであれば

当店は扱っている商品の種類が多いのが特徴なんですが、逆に種類がありすぎて、どれを選んだらいいのか分からなくなりますよね!

とアプローチをして、お客様の共感を得たら

私でよければお手伝いさせてもらいますので、何でも聞いて下さいね!

と自然な流れで接客に入れます。

 

レディースショップに男性が一人で入店されたら

プレゼントをお探しですか?

と一声かけて

自分のものはすぐ決まるのに、プレゼントだと相手のことを考えるのでいつも以上に悩みますよね!

と共感する言葉をかけることで、男性客との距離が縮まり、より細かいニーズが聞き出しやすくなります。

 

ココがポイント

共感アプローチを伝える際のポイントは、語尾に「〜ですよね」をつけることです。


 

日頃から共感できそうなことを思いついたら、メモしておくことをおすすめします。

 

リュウ
私は「季節」「天候」「曜日」「時間帯」などで、共感できる言葉を考えてメモしていました。

 

共感アプローチは非常に使えるテクニックです。まずは自店の特徴を考えて、自分のお店に来てくださるお客様は、どんなことを考えているのかを想像してみましょう。

 

あなたがお客様だとしたら、まずお店に来て何を思いますか?そこで出てきた言葉を共感アプローチとして使ってみて下さい。

これまでアプローチをしても、無視されることが多かった人でも必ず会話ができるようになります!

 

 

【まとめ】

お客様の言葉にならない気持ちに「~ですよね」と共感した言葉でアプローチを行う。

共感アプローチのコツは、誰もが思いそうなことを言葉にすること。分かりやすく言うと「あるあるネタ」。

日頃からお客様と共感できそうなことを考えてメモに残しておく。

自店の特徴を考えて、自分のお店に来てくださるお客様はどんなことを考えているのかを想像し、そこから共感できるアプローチ言葉を見つける。

 



 

3. アプローチの言葉

picture_pc_11fe867a0d2bf858f07ac357a8134f89.jpegアプローチは、どのように声をかけるのかによってお客様の反応が変わってきます。その反応を良くするためには言葉選びが重要です。

慣れないうちは同じような言い回しでアプローチをしてしまいます。よく聞くアプローチの言葉がよかったら〜です。

「よかったら広げてみて下さい!」

「よかったらご試着されませんか?」

「よかったらサイズをお出ししますので!」

など、お店に行った時に言われたことがある人も多いのではないでしょうか?

 

このよかったら〜」は販売員の遠慮する気持ちが含まれており、使いやすいアプローチ言葉です。

アプローチが苦手な人は、最初の入りはよかったら〜でいいと思います。

 

よかったらそちらのジャケット着てみて下さい!

 

ここでお客様のパターンが3通りに分かれます。

 

お客様のパターン

  • すぐに着てみる
  • すぐに断る
  • 迷う

 

すぐに試着するのであれば、鏡前に案内してジャケットを着てもらい、そこから接客を始めます。

すぐに断られた場合には、無理に引き止めることはせずに「他にも色んな商品があるので、よかったら見られて下さいね!」と笑顔で対応しましょう。

アプローチをして試着することを迷われたお客様には、気持ちよく着てもらうための言葉が必要です。

その際はせっかくだから〜して下さいという言い方で対応しましょう。

 

ココがポイント

せっかくだから」と言われたら、日本人の習性として「じゃーお言葉に甘えて」という気持ちになります。
して下さい」は、こちらからお願いする言葉で、お客様に「遠慮しなくていいですよ」ということを伝えることができます。

 

せっかくお店に来られたんですから、このジャケットが似合うかどうかだけ着てみて下さいよ!

 

このようなアプローチの言葉でお客様の試着率は変わってきます。

 

アプローチにおいて、テンションの使い分けは非常に大切です。時には、ノリや勢いが必要な場合もあります。

 

丁寧な言葉使いはもちろん大切ですが、お客様によっては堅苦しく感じる人もいますので、しっかりと見極めることが必要です。

 

リュウ
私の店舗でもノリの良さで売上を取っているスタッフがいますが、そのスタッフはお客様のテンションや雰囲気に合わせて、アプローチを変えることができます。

 

売上を取るためにはアプローチのバリエーションを増やすことが大切です。

せっかくだから〜して下さい」というアプローチの言葉は、お客様の遠慮する気持ちをなくして、試してみようと気持ちを動かせる言葉です。こちらが背中を押してあげることで、お客様の満足に繋がることがあります。

 

 

【まとめ】

アプローチが苦手な人は、最初の入りは「よかったら〜」を使う。

アプローチにおいてテンションの使い分けは非常に大切。(ノリや勢いが必要になる場合もある)

◆「せっかくだから〜して下さい」というアプローチの言葉は、お客様の遠慮する気持ちをなくして行動に訴えかける言葉。

 

 

◉アパレルで働いていて「現在よりも給料を上げたい!」と思っている方はこちらの記事をご覧ください!

 

 



 

4. アプローチを成功させる

picture_pc_3ba5e0abdfdca306aa911f779dff27cb.jpegアプローチを成功させるために、お客様が手に取って見ている商品は必ずチェックしましょう。

 

ココがポイント

わざわざ手に取って見るという行為が興味を示した証拠で、そこにお客様のニーズがあります。

 

お客様が触った商品をチェックする際は

どのようなアイテムなのか?

シャツやカーディガンを触ったのなら、軽く羽織れるようなアイテムをお探しかもしれないと考える。

 

どのような色なのか?

明るい色に触れることが多ければ、暖色系などコーディネートにアクセントをつけられる色をお探しかもしれないと考える。

 

どのようなデザインなのか?

シンプルなデザインに触れることが多ければ、柄物ではなく、無地系のデザインをお探しかもしれないと考える。

 

お客様が店員の視線を感じると落ち着いて商品が見れませんので、お客様の行動を見る際は、商品の陳列や売場の整理をしながら動向をチェックしましょう。

 

アプローチを成功させるためのポイントは

そちらの商品はとても着心地が良いですよ!

と声をかけるよりも

そちらの商品は伸縮性のあるストレッチ素材を使用していますので、とても着心地が良いですよ!

と声をかける方が、お客様は反応してくれます。

 

比較すると分かりますが、後者の一つのフレーズを長くしたアプローチ」の方が、商品の特徴が具体的で伝わりやすく、お客様も反応がしやすいのです。

逆に短いフレーズだとお客様も反応しにくく、ただ「はい」と返事をされて終わってしまう確率が高くなります。

 

アプローチを成功させる方法はトークだけではなく、お客様に動きを合わせることも意識しましょう。

合わせるのは歩く速度」「歩幅」「商品を見るスピードなどです。

動きを合わせることで、お客様の警戒心を軽減することができます。

 

 

【まとめ】

お客様が手に取って見ている商品は必ずチェック。(手に取る=興味がある)

お客様が手に取った商品をチェックする際は「アイテム」「色」「デザイン」の特徴などからニーズを考える。

アプローチ時に商品の特徴を伝える際は「一つのフレーズを長くする」ことで、お客様も反応しやすくなる。

◆「歩く速度」「歩幅」「商品を見るスピード」などの動きを合わせることで、警戒心を軽減できる。

 



 

5. アプローチ時の商品説明

picture_pc_03d50232f9facb9249a973409249446f.jpegアプローチをかける際には、見た目だけでは分からない商品の特徴を伝えましょう。

 

例えば、シューズの販売において

そちらはヒールの高さが4センチになります!

と見れば分かることをアプローチしても、お客様には響きません。

 

そちらは甲の部分にストレッチ素材を使用しているため、全く締め付け感がありません!

と言われた方が、商品に興味が湧きますよね。

 

リュウ
私も最初の頃は「こちらはヒールが低いので安定感がありますよ!」と見たままのアプローチをしていたので、そこからお客様との話を広げることができずに苦労しました。

 

アプローチを通して、お客様の購買意欲に訴えかける必要があります。

そのためにはできるだけ五感(視覚聴覚触覚味覚嗅覚)を刺激するようにしましょう。

 

肌触りがとてもいいシルク素材のシャツであれば、まずは感触の良さを伝えて実際に手で触ってもらいます。

触覚を刺激することで、見た目だけでは分からない商品の良さを伝え、そこから試着へと促します。

 

ココがポイント

アプローチですぐに言葉が出るように、普段から見た目だけでは分からない商品の特徴を考えておきましょう。そして五感に訴えかけることを意識して、お客様の購買意欲を高めていきます。

 

アプローチ時の商品説明が終わって、お客様が商品に興味を示したら、すぐに試着を促しましょう。

そこで一緒に他の商品も提案していくのですが、その時も見た目だけでは分からない商品の特徴を伝えることで、お客様との距離を縮めることができます。

 

 

【まとめ】

アプローチ時には、見た目だけでは分からない商品の特徴を伝える。

お客様の五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)を刺激することで購買意欲を高めることができる。

普段から、見た目だけでは分からない商品の特徴を考えておくことで、アプローチ時に伝えるトークのバリエーションを増やすことができる。

 



 

6.スタイリングブックでのアプローチ

picture_pc_ee39b0c6f102aae212ae487ff5248c2d.jpegアプローチがどうしても苦手だったり、お客様を目の前にすると緊張して上手く話せない人にはスタイリングブックを使ったアプローチがおすすめです。

 

リュウ
私の店舗でも、これまで販売経験のない新人スタッフがスタイリングブックを使用することで、お客様へのアプローチもスムーズにでき、自然の流れから商品を勧めることができています。

 

まずはスタイリングブックを作成しましょう。

 

step
1
このようなカバーがついたファイルノートを用意します。

picture_pc_f73f3f627e842f45cad0b3eb2bd86042.jpeg

step
2
お客様におすすめしたいコーディネートをマネキンに着せて、それを写真に撮ります。

step
3
その写真をパソコンに送り、プリンターでA4サイズにして印刷します。

step
4
その印刷したものをファイルノートに入れて完成です。

 

この完成したものをスタイリングブックと呼び、店舗スタッフで共有します。

 

私が実際に作って効果があったスタイリングブックの作り方をお伝えしておきます。

 

step
1
同じアイテムを使い2パターンのコーディネートを作ります。

picture_pc_b1d713f24dba9d12ed56e0b2870f50be.jpeg

このジャケットでコーディネートを作る際に、一つがキレイめなコーディネートで、もう一つがカジュアルなコーディネートにしましょう。

 

step
2
それぞれのコーディネートが完成したら、マネキンに着せて写真に撮ります。

 

step
3
それを印刷してファイルノートに入れます。

左側のページ「キレイめなコーディネート」

右側のページ「カジュアルなコーディネート」

 

こうすることで、この1ページを開いて見せるだけで、同じアイテムを使った2パターン(キレイめ・カジュアル)のコーディネート方法を提案できます。

このスタイリングブックを使えば、アプローチで上手く話せなくても、スタイリングブックを見せながら

「今はこういうコーディネートが人気ですよ!」

「同じジャケットでも、左側がキレイめコーデ 、右側がカジュアルコーデとして着回すことができますよ!」

「この中でお客様の好きなコーディネートはどれですか?」

このように話すだけで、自然と会話ができますよ!

 

スタイリングブックの良さは、アプローチしながら五感の一つである視覚に訴えかけることができますので、お客様の購買意欲を高めるのにも役立ちます。

 

お客様の興味を引くためにはジャケット」「パーカー」「シャツ」「カーディガン」「パンツなど、いろんなアイテムで作ったコーディネートページを用意しておくことをおすすめします。

 

 

【まとめ】

おすすめしたいコーディネートを写真に撮り、それをもとにスタイリングブックを作成する。

スタイリングブックを見せながらアプローチすることで、自然と会話ができる。

スタイリングブックは、五感の一つである視覚に訴えかけることができるので、購買意欲を高めることができる。

お客様の興味を引くために、多くのアイテムを使ったコーディネート写真を作り、スタイリングブックで管理しておく。

 

 

◉販売力を上げて個人売上トップを取りたい人はこちらの記事をご覧ください!

 

 


 

販売で売上を上げるための販売テクニック

7.警戒心を解く

picture_pc_a6e411639ed9ad1c57c982e5ac585f97.jpegお客様の心の声には接客されると何か買わされてしまうと警戒心を抱いている方も多いです。

だからこそアプローチ直後で、まだお客様がこちらを警戒している状態の時になんとしても売るぞ!という気持ちを見せてしまうと、購入には繋がりません。

 

まずは、お客様の警戒心を取ることを心がけて下さい。そのためには、商品のことには一切触れずに何気ない会話から始めます。

売れている販売員の中には、商品説明はほどんどせずに普通の会話をメインに接客している人もいます。それは、お客様の警戒心をとることがスムーズな接客をする上で必要であることを理解しているからです。

 

警戒心を取るために必要な普通の会話ですが、お客様から良い反応を得るためには褒める+質問を会話に入れていくといいでしょう。そして褒める際には、具体的であればあるほどお客様も喜んでくれますし、こちらがお世辞ではなく本気で褒めてるように聞こえますので心がけて下さい。 

 

今つけられている時計、カッコいいですね!どちらのブランドですか?」

「今日、着られているジャケットはシルエットがすごくキレイですね!着心地良さそうですけどストレッチ素材ですか?」

「足元のネイビーのシューズがアクセントになっていて素敵ですね!靴はお好きなんですか?」

 

なんとしても売るぞ!」という気持ちが強くなることで焦りが出てしまい、その結果すぐに商品説明に入ってしまいます。

どんなに素晴らしいセールストークをしても、警戒心があるお客様には何も響きません。

 

ココがポイント

何気ない会話やお客様を褒めることに力を入れた方が、その後の接客がスムーズに進み、最終的に購入に繋がる可能性が高くなりますまずは警戒心を解くための会話を心がけるようにしましょう!

 

 

【まとめ】

アプローチ直後は、まだお客様がこちらを警戒している状態。「なんとしても売るぞ!」という気持ちを見せることはNG

お客様の警戒心を取ることを心がけて、まずは普通の会話に専念する。

会話の中に「褒める+質問」を入れることで、お客様の良い反応を得ることができる。

普通の会話で警戒心を解くことが、購入に繋がるということを認識しておく。

 

 

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詳細はこちらの記事でお伝えしています!

 



 

8.選択肢を与える

picture_pc_907b770ae0f9994c121cefe9a2402671.jpegお客様に商品提案する際に大切なことは必ず複数商品の提案を行うということです。

選択肢を与えることで、購買率を上げることができるという販売テクニックになります。

 

リュウ
私はこの販売テクニックを実行するようになってから売り逃すことが減り、お客様の購買率が格段に上がりました。

 

単品商品だけ提案した場合のお客様の心理は「この商品を買うかそれとも買わないか」の二択になります。

余程その商品が気に入って、ニーズも満たしているのであれば購買に繋がるかもしれませんが、他にもいいものがあるかもしれない」「周りの店舗の商品も確認したいとなる可能性が高いです。

なぜなら人間には損失回避の法則という心理効果があり、特をするより損をすることを嫌がる傾向にあります。つまり

この商品を買ってから、他でもっといい商品が見つかったら嫌だな…

と考えてしまうのです。

 

それに対して複数商品を提案した場合は複数商品の中から自ら好きなものを選ぶという、お客様に選択肢があります。

 

ココがポイント

複数商品の提案を行うことでのメリットは、他店舗の商品と比較するという行為を、自店の商品で比較してもらうことができる点です。そうすれば、お客様がどの商品を選んでも自店の売り上げに繋がります

 

商品を複数提案する際は、多くても3つまでにしましょう。

4つ以上提案すると、お客様の中でどれがいいのか分からなくなってきて、結局購買に繋がらないという可能性が出てきます。

 

この選択肢を与えるという販売テクニックは、クレーム防止にも繋がります。

 

一つしか商品を見ずに購入されたお客様が、家に帰って鏡の前で着てみた時に

持っている服と全然合わない。やっぱり買わなければ良かった…

と思ってしまった場合、この時のお客様の心理としては

あの店員に無理やり勧められて買ったのが失敗だった…

と押し売りされたような感覚に陥ることがあるのです。

 

実際に販売員が押し売りしたわけではなくても、お客様に満足してもらえなかったのは事実であり、それがクレームへと繋がる可能性もあります。

 

逆に何点か商品を見比べた上で、購入されたお客様が

持っている服と全然合わない、やっぱり買わなければ良かった…

と思っても、この時のお客様の心理としては

この商品とは別にもう一つ悩んでいた商品があったけど、やっぱり悩んでいる方にすれば良かった…

となり

自分が選ぶのを失敗した…

という感覚になります。

 

複数の商品提案をすることで、お客様の満足度を高めることができ、さらにはクレーム防止にも繋がりますので、接客時には積極的に活用していきましょう!

 

 

【まとめ】

選択肢を与えることでお客様の購買率を上げることができる。

商品を複数提案する際は、多くても3つまでにする。

選択肢を与えることでお客様の満足度を高めて、クレーム防止にも繋がる。

 



 

9.仮定の質問

picture_pc_e97c68ada9ba001da6021feba79ad6ac.jpegもし〜ならと仮の話として質問することで、お客様は何も意識せずに答えてくれるという質問テクニックです。

 

売れない販売員は「何をお探しですか?」と、直接的な質問をしてしまうので、返答に困るお客様との距離が開いて接客がうまくいきません。

 

ココがポイント

仮定の話として質問するすると、お客様は頭の中でイメージを広げます。頭でイメージができたことに関しては答えやすいので、そこから具体的な会話に繋げることも可能です。

 

もし】この時期にお客様が女性とデートする【なら】どういう服を選びますか?

 

これがもし〜ならを使った仮定の質問方法です。

この質問をする時には、お客様が楽しくなるようなことをイメージできる質問にしましょう。内容も具体的であるほど鮮明にイメージしてくれるはずです。

 

この仮定の質問は、頭でイメージしたものを答えてもらうことで、お客様の好みや商品を選ぶ基準などが分かります。その後の接客にとても役立つ質問テクニックです。

 

 

【まとめ】

◆「もし〜なら」と仮の話として質問することで、お客様は何も意識せずに答えてくれるという質問テクニック。

仮定の質問をする際は、お客様が楽しくなるようなことをイメージできる質問にする。(内容も具体的であるほうが好ましい)

仮定の質問をすることで、お客様の好みや商品を選ぶ基準などを把握することができる。

 

 

◉売れない日が続いてモチベーションも下がる中、どうすればいいのか分からなくて迷っている人はこちらの記事をご覧ください!

 

 



 

10.ダブルバインド

picture_pc_2bf598a898c3ec021940157408dbfdaa.jpeg2つ以上の選択肢を提示して、お客様に「NO」と言わせない質問テクニックです。

 

ココがポイント

YES」「NO」で答えられる質問ではなく、限られた選択肢の中から答えないといけない状況にすることで、お客様を誘導することができます。

 

売れている販売員は、自分のペースに持っていく力があり、それは押し売りなどではなく、お客様を上手に誘導する力です。

 

ダブルバインドを使った質問は、お客様に考える負担をかけないので、スムーズな会話ができます。例えば

どのようなアイテムがお好きですか?

というアバウトな質問だと、お客様は一旦頭の中で考えなければいけません。ですが

シャツとパーカーならどちらがお好きですか?

という質問だと深く考える必要はなく、すぐに直感で答えることができます。これを接客に使うと

今、当店で人気なのが【キレイめで大人っぽい雰囲気が作れるジャケット】か【ワイルドで男らしい雰囲気が作れるミリタリーブルゾン】ですが、この2つから選ぶとしたらどちらがお好きですか?

 

このような質問になります。

 

キレイめな雰囲気のジャケット】と【ワイルドな雰囲気のブルゾン】、どちらも同じアウターですが、人によって好みが分かれますよね?
このようにダブルバインドで質問する際は、それぞれ異なる商品を聞くことによって、お客様の好みを絞っていくことができます。

 

ダブルバインドを使えるようになれば、お客様に負担をかけることなく、スムーズにニーズを聞き出すことができるようになるのです。

 

予め、アイテムごとにダブルバインドで紹介する商品を決めておきましょう。そうすれば、どのようなお客様に対してもすぐに商品提案ができるようになります。

 

 

【まとめ】

2つ以上の選択肢を提示してお客様に「NO」と言わせない質問テクニック。

ダブルバインドを使った質問は、お客様に考える負担をかけないので、スムーズな会話ができる。

ダブルバインドで質問する際は、それぞれ異なる商品を聞くことによって、お客様の好みを絞っていくことができる。

 

 

◉決定率を上げるための接客方法についてはこちらの記事でお伝えしています!

 



 

11.ニーズを聞き出す方法①

picture_pc_e78000b61861f906eb94788f349439f6.jpegニーズを聞き出すための質問には2種類あります。

【思い出せば答えられる質問】

【考えなければ答えられない質問】

 

お客様のニーズを聞き出すことができれば、それに合う商品提案ができます。そこの聞き出しが弱く、購買まで繋げられない販売員は多いです。

 

考えなければ答えられない質問」は、質問されたお客様も考える必要があるので、すぐに答えが出せません。

 

販売員がよく使う「本日は何かお探しですか?」という質問は、フラッとお店に立ち寄ったお客様からすると、何かを探しているわけではないのですぐに返事ができません。

すぐに返事ができないということは、一度頭の中で考える必要があるため、めんどくさくなりストレスを感じます。

そのストレスを感じたくないので「大丈夫です」と一言返事をしてお店から出ていきます。

 

それに対して思い出せば答えられる質問」は、思い出すだけなのですぐに答えが出せます。

例えば「ジャケットは何着くらいお持ちですか?」という質問に対しては、思い出せばすぐに答えられますよね。

 

ココがポイント

ニーズを聞き出すためには、まず思い出せば答えられる質問からはじめて、お客様の頭の中に考える材料が浮かんでから考えなければ答えられない質問をします。

 

お客様、もうすぐ6月になりますが、夏になるとどのようなアイテムを着られるんですか?

▶︎思い出せば答えられる質問

 

そうですね、どちらかと言えばシャツを着てキレイめな格好をすることが多いですね!

 

シャツは色々と使えてきちんと見えるのでいいですよね!今年はポロシャツなども人気ですけど、ポロシャツは着られませんか?

▶︎考えなければ答えられない質問

 

ポロシャツはカジュアルなイメージがあるので着たことがないですね。

 

そうなんですね。当店のポロシャツは、キレイめな雰囲気でも着てもらえるのでオススメですよ!

 

この接客を解説すると、まず初めに

夏になるとどのようなアイテムを着るのかについてお客様に思い出してもらいます。

そうすることでお客様の頭の中には

夏になったらシャツを着るというイメージが頭に浮かびます。

次にシャツとはタイプの異なる、ポロシャツを着るのかどうかについて質問をします。

これは考えなければ答えられない質問ですが、すでにお客様の頭の中には夏になったらシャツを着るというイメージがありますので、考える材料がある状態です。

ですので、すぐにポロシャツは着たことがないという返事が返ってきます。

これをいきなり今年はポロシャツが人気ですけど着られますか?と質問されても、頭の中には考える材料がないため、返答に困りスムーズな会話が成り立ちません。

 

思い出せば答えられる質問をしてから考えなければ答えられない質問をすることで、お客様の潜在的な意識の中にあるニーズを聞き出すことができます。

 

ニーズを聞き出す際は

「持っている服の種類」

「最近購入したアイテム」

「好きなコーディネート」

など、お客様が思い出せば答えられる質問から始めるようにしましょう。

 

 

【まとめ】

ニーズを聞き出すための質問には2種類ある。
【思い出せば答えられる質問】
【考えなければ答えられない質問】

ニーズを聞き出すためには、まず【思い出せば答えられる質問】からはじめて、お客様の頭の中に考える材料が浮かんでから【考えなければ答えられない質問】をする。 

◆【思い出せば答えられる質問】をしてから
【考えなければ答えられない質問】をすることで、お客様の潜在的な意識の中にあるニーズを聞き出すことができる。

 



 

12.ニーズを聞き出す方法②

picture_pc_9d4fd258d35e358f7462a77eb2bccee9.jpeg10.ダブルバインドを使ったニーズを聞き出す方法です。

この方法を使えば、お客様に警戒心を抱かせることなく、ニーズを把握することができます。

販売員の中には、ニーズを聞き出すために質問攻めしている人もいますが、お客様としては次から次に聞かれても困りますし

正直に答えていくとその商品を勧められそう…

という不安もあり、いい流れの接客にはなりません。

 

ですが、ダブルバインドを使ったニーズを聞き出す方法で質問すれば、自然な流れの中からニーズを聞き出すことができます。

 

まずは、おすすめしたい2つの商品を持ってきます。

その商品をお客様に見せながら

こちらのキレイめなシャツと、こちらのカジュアルなポロシャツだったら、どちらがお好きですか?

と質問します。

 

お客様が「シャツです。」と答えたら

シャツは使い回しができるのでいいですよね!ちなみにシャツなんですが、こちらのシンプルな無地のシャツと、小さめのドット柄のシャツが人気なんですが、どちらがお好きですか?

と質問します。

 

お客様が「無地の方ですかね。」と答えたら

無地シャツだと、インナーやボトムスに柄物を合わせたりできるのでいいですよね!無地シャツは色によって雰囲気が変わりますけど、こちらの無彩色であるホワイトのシャツと、夏らしい雰囲気のブルーのシャツだと、どちらがお好きですか?

 

このように、それぞれ特徴の異なる2つの商品を見せながら質問することで、お客様に警戒心を抱かせることなくニーズを絞っていくことができます。

 

ココがポイント

こちらが質問した後にお客様が「シャツ」と答えたら「シャツは使い回しができるのでいいですよね!」などと、必ず「共感できます」という相づちをして下さい。これを行わずにどんどん質問を繰り返すと、かなりの圧迫感を与えてしまいます。

 

先ほどの会話では、まず初めにシャツとポロシャツを見せながら、どちらのアイテムが好きなのかを聞き出しました。

次に無地とドットのシャツを見せながら、どちらのデザインが好きなのかを聞き出しました。

最後にホワイトとブルーの無地シャツを見せながら、どちらのカラーが好きなのかを聞き出しました。

 

つまり、あなたがお客様から聞き出したいことをポイントにして質問することで、ニーズが絞れてきます。

 

上記の質問ポイントは

「どのアイテムが好きなのか?」

「どのデザインが好きなのか?」

「どのカラーが好きなのか?」

それを知るためには、商品を見せながら質問していきましょう。

 

このダブルバインドを使ったニーズを聞き出す方法で重要なのが商品を見せながら質問することです。

これを口頭だけで質問してしまうと、お客様は一回一回頭でイメージしてから答える必要があり、すごく負担がかかります。

お客様からしても、そんな負担をかけてまで質問に答える必要はないと考えますので、接客がうまくいきません。

 

それに対して商品を見せながら質問を行うことで、目の前にある商品の聞かれたポイントについて答えるだけなので、お客様にかかる負担は少なく、気軽に答えることができます。

 

 

【まとめ】

◆「ダブルバインド」を使って質問することで、お客様に警戒心を抱かせることなくニーズを把握することができる。

お客様から聞き出したいことをポイントにして質問していくことで、ニーズを絞ることができる。

商品を見せながら質問を行うことで、お客様は負担を感じることなく気軽に答えることができる。

 



 

13.商品説明術

picture_pc_3a80a2c9ddca43b97759247d20ca5a7d.jpeg商品の特徴を説明するだけではなく、お客様の商品購入後の未来を想像して、プラスになる部分まで説明をすることで購買率を上げるテクニックです。

 

売れない販売員は、どのお客様にも商品の特徴しか説明しませんが、売れる販売員は、一人一人のお客様の未来にプラスとなる部分まで説明します。

 

ココがポイント

お客様は商品が欲しくて購入するわけではありません。その商品を着ること、使うことによって、自分の未来がよくなることを想像して購入するのです。

 

 

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このワンピースは可愛らしいデザインなので、飲み会で男性ウケしますよ!

▶︎ 男性にモテるというプラスの未来を想像させる。

 

このワンピースなら一枚で着れるので、朝からコーディネートを考えずにゆっくりできますよ!

▶︎ 朝にゆっくりした時間が過ごせるというプラスの未来を想像させる。

 

このワンピースは使い回しがたくさんできるので、無駄に服を増やさなくてもいいですよ!

▶︎ お金が節約できるというプラスの未来を想像させる。

 

商品の特徴を説明することも大切ですが、商品を購入することで、お客様の日常にプラスとなる部分まで伝えることができれば、お客様の購買意欲を刺激できて売上に繋がります。

 

 

【まとめ】

お客様の商品購入後の未来を想像して、プラスになる部分まで説明をすることで購買率を上げるテクニック。

お客様は商品が欲しくて購入するわけではなく、その商品を購入することで自分の未来がよくなることを想像して購入を決める。

 



 

14.クロージング

picture_pc_479211f86405168caab59411bc788ff7.jpeg商品購入を決定しようとしているお客様に対して、その商品の良さを理解してもらい、納得していただくことです。

 

売上を取りたいからと強引なクロージングをすると、クレームになったり信用を失う恐れがあります。

 

お客様に納得してもらうための方法としてメリット訴求というものがあります。

メリット訴求とは?

その商品を購入することで自分の未来がよくなることを想像した上で購入してもらうことです。

 

メリット訴求でのクロージングを行う場合は、お客様が想像している未来に響くようなセールストークが必要です。

 

ダイエット食品を購入する人が想像している未来は、人によって様々あります。

「痩せることで異性にモテたい!」

「痩せることで健康な生活を送りたい!」

「痩せることでオシャレを楽しみたい!」

 

痩せてモテたいと思っている人に、「痩せて健康な生活が送れます」というセースルトークでは響きません。

 

そのためにも9.仮定の質問でお伝えしたテクニックを使って 

もし】このダイエット食品で痩せることができた【なら】、どういう風になりたい!とか、こういうことがしてみたい!というのはありますか?

とお客様のイメージをしっかりと聞き出せるようにしておきましょう。

 

クロージングにおいて、お客様がどちらの商品にしたらいいのか迷っている場合には、それまでの接客で得た情報をもとに

キレイめな雰囲気を出して大人っぽく見せたいならこちらを!カジュアルな雰囲気で若々しく見せたいならこちらがおすすめです!

と、それぞれの違いを説明してお客様が決定するきっかけを作ります。

それでも迷う場合は直接聞くという方法もありです。

 

どちらの商品も雰囲気が変わりますし、似合っているので迷うのもすごく分かります!ちなみに、現時点ではどちらの方に気持ちが傾いていますか?

 

こう聞くと、ほとんどのお客様が「こっちに傾いてる」と言ってくれるので、後はその気持ちが傾いている方の商品を勧めていきます。

 

ココがポイント

クロージングでは、お客様に商品を購入していただいて満足してもらうことが大事です。良い買い物ができたと感じてもらえたら、口コミを通して集客が増えたり、リピーターになって定期的に購入していただくことができます。

 

購入が決まった後も

最後の1点だったので、お客様のサイズにぴったり合って良かったです!

と、さらにお客様の満足感を高めていくことを意識していきましょう。

 

 

【まとめ】

クロージングとは、商品購入を決定しようとしているお客様に対して、その商品の良さを理解してもらって、納得していただくこと。

メリット訴求とは、その商品を購入することで、自分の未来がよくなることを想像した上で購入してもらうこと。

クロージングで大切なのは、お客様に商品を購入していただいて満足してもらうこと。

 

 

接客をいかに売上げに結び付けるか、数字の取れる販売とはどういうものか、売上げUPに直結する接客・販売術が知りたい人にはおすすめの一冊です!

 



 

販売で売上を上げている販売員の考え方

15.ロング接客

picture_pc_4636054e44d96e1926b697c63ec4ae99.jpeg店舗が暇な時ほど、入店されたお客様には滞店時間をできるだけ長くする、至れり尽くせりのロング接客を心掛けるようにしましょう。

ロング接客こそが、他のお客様を引き付ける「繁盛店現象」をつくり出すポイントとなります。

 

店舗にいるスタッフ全員がロング接客の大切さを知っていれば、暇な時でも売上を作るためには何をすべきかが分かるはずです。

 

お客様から見て「賑わっていない店舗」は

「入店したらすぐに接客されるのではないか

「商品を勧められて、何か買わされたらどうしよう

という心理が働きます。

 

対して「賑わっている店舗」は

「商品を見てても、すぐに接客されることはなさそう」

「自分が見たいものだけ見て、すぐに店を出られそう」

という安心感を持って入店できます。

 

つまり、賑わっている店舗ほど、ますますお客様を引き付けることができるのです。

その賑わっている店舗を作るために必要なことがロング接客となります。

 

暇な時に来店していただいたお客様に対しては、そのお客様に買う気がなくても色々と試着などしてもらい、とにかく滞在時間の長い接客をするように心がけて下さい。

 

ココがポイント

ロング接客を成功させるための一番のポイントはお客様を「褒める」ことです。販売員が上手に褒めることでお客様の心の扉が開き、滞在時間の長いロング接客を可能にします。

 

接客をする人だけではなく、一人が接客をしだしたら、周りのスタッフも動きを機敏にして、お店自体の忙しさを演出するようにしましょう。販売員一人一人が繁盛店であるように振る舞うことはとても大切で、全員が心掛けて行うことで、それが自然とお客様の入店に繋がっていきます。

 

ロング接客を行うことで、一人のお客様の滞在時間を長くし、それを見た他のお客様も入店しやすくなり、最終的には店舗内の集客を増やすことが狙いです。

 

接客の極意に接客時間の長さと売上金額は比例するという法則があり、上手にお客様とコミュニケーションを取ることができ、ロング接客になれば、大きな売上げにつながる可能性が出てきます。

 

【まとめ】

店舗が暇な時ほど、入店されたお客様には滞店時間をできるだけ長くする、至れり尽くせりのロング接客を心掛けるようにする。

賑わっている店舗ほど、ますますお客様を引き付けることができる。

ロング接客を成功させるポイントはお客様を「褒める」こと。褒めることでお客様の心の扉が開き、滞在時間の長いロング接客が可能となる。

◆「接客時間の長さと売上金額は比例する」という法則があり、ロング接客は大きな売上げにつながる可能性がある。

 

 

◉売れない販売員の特徴についてお伝えしてきますので、合わせてご覧ください!

 



 

16.販売員の行動

picture_pc_94b74da31ca449afea2df4cd2be40360.jpeg販売員の行動として大切なことは、お店が暇な時ほど忙しそうにすることです。

接客とは関係のない仕事でも、積極的に自分たちで見つけて、その仕事に精を出してください。たとえば、ディスプレイの変更、商品陳列、レジ周辺の清掃、POPの調整などです。

 

当店は忙しくてしょうがないんです!

とお客様に見せつけるようにして、演技でもいいのでとにかく忙しそうに振る舞ってください。そうすると売場に活気が出て、売場もきれいになって、一石二鳥です。

 

忙しそうにしている販売員」を目にしたお客様は「頑張っているなぁ」と感心してくれることでしょう。

 

売場に活気が出ると、店舗の前を通る人にもこの店は繁盛店という印象を与えることができます。

 

販売員が販売以外の仕事に精を出している時ほど、お客様は「今なら商品がゆっくり見れる」と感じて入店しやすくなります。

 

ココがポイント

お客様から見れば販売員というのは、ただ黙って立っているだけでも「買ってくださいね」というオーラを放った存在に感じています。 つまり、何も行動せずに売場に立っているだけの販売員がお客様の入店を妨げているのです。

 

お客様は商品に興味があるのに、近づきたくても近づけない、そんなお客様の気持ちを察してあげられる器量がないといけません。

あなたも消費者として買い物に出かけたとき、そんな気持ちになったことがあるのではないでしょうか。

その気持ちを思い出して、お店がどういう状態ならちょっと入って商品を見てみたいなぁと思うのか想像してみて下さい。それだけで販売員としてのあなたの行動や意識が変わるはずです。

 

目の前にお客様がいるにもかかわらず、なかなか売場まで足を運んでくれない時には、思い切って店頭から姿を消すのも一つの手です。時間をおいて、お客様が売場に十分集まったら接客を開始します。

 

販売員の行動として意識することは、お客様が入店しやすい環境作りを行うことです。お客様の視点になり、どのようなお店だと入りやすいのかを考えて行動しましょう。

 

店頭にいる以上は気を抜かないで下さい。どこからお客様が見ているのか分かりません。

明らかに暇そうな感じで立っていたら、お客様はその雰囲気を読み取り、入店するのをやめてしまいます。

販売員としての一つ一つの行動を意識して仕事に取り組みましょう。

 

【まとめ】

販売員の行動として大切なことは、お店が暇な時ほど忙しそうにすること。

売場に活気を出すために、接客とは関係のない仕事でも積極的に自分たちで見つけて行動する。

販売員が販売以外の仕事に精を出している時ほど、お客様は入店しやすいと感じて集客が増える。

どこからお客様が見ているのか分からないので、店頭にいる以上は気を抜かない。

 

 

◉高額商品を販売するための具体的なコツはこちらの記事でお伝えしています!

 



 

17. 褒めると微妙な反応

picture_pc_178ca90c4533b357ee4430f9c6b21005.jpegお客様を褒めても微妙な反応をされるのは、あなたが本気で褒めていないことがバレているからです。

 

お客様を褒めたほうがいいと思っている販売員は多いですし、実際に売れている販売員は、お客様を褒めてテンションを上げさせるのが上手です。

ですが褒めるのが苦手な販売員は、無理に褒めている感じが出ているので、それがお客様にも伝わっています。

 

「とりあえずどこか褒めないと

「褒めるところが分からない

「本心で褒められないので、罪悪感を感じてしまう

このような気持ちがあると、お客様との距離が離れてしまいます。

 

あなたが思っている以上にお客様は敏感です。

 

「商品を買ってもらいたくて褒めているな

「他の店でも同じような褒め方をされた

「口では褒めているけど、目が全然笑っていない

などと思われたら、お客様は接客を受けるのを嫌がります。

 

では、どういう褒め方ならお客様に喜んでもらえるのか?

 

それはあなたが本心で褒めたときです。

 

心の底からすごく似合ってる」「コーディネートがとてもおしゃれと思ったら口に出して伝えましょう。

もしそう思わなければ、無理して言う必要はありません。

 

ココがポイント

褒めるのが苦手な人は褒めるところを探すのではなく、共感できるところを探すようにしましょう。

 

この人の服の組み合わせ、少し変わってるけど、色使いは真似してみたい!と思ったら

今着ている服の色の使い方素敵ですね!私も真似してみたくなりました!

と、共感できた部分を伝えるだけでもお客様は喜びます。

 

褒めると微妙な反応をされたことがある人は、「共感できるところ」を探して伝えてみましょう!

 

【まとめ】

お客様を褒めても微妙な反応をされるのは、あなたが本気で褒めていないことがバレているから。

本心で褒めたいと思ったら口に出して伝える。そう思わなければ無理して伝える必要はない。

褒めるのが苦手な人は「褒めるところを探す」のではなく「共感できるところを探す」ようにする。

 



 

18.ベネフィット

picture_pc_d041424504b1ffdbddb68acdaabbb199.jpegお客様が商品を購入することで得られる、未来への期待感のことです。

 

13.商品説明術でもお伝えしましたが、お客様は商品が欲しくて購入するわけではなく、その商品を着ること、使うことによって、自分の未来がよくなることを想像して購入します。

ですので、このベネフィットを上手く伝えることが購買率アップへと繋がります。

 

ベネフィットの考え方としては、その商品に対してだから何と問いていくことで、商品の伝え方が見つかります。

 

「この靴を履いたら、歩くのが楽になります」▶︎だから何

「歩くのが楽になると、遠くまで出かけたくなります」▶︎だから何

「遠くまで出かけることで、いい気分転換になり、ストレスが解消できます」▶︎だから何

「ストレスが解消できると、日常生活が楽しく過ごせます」

 

この靴のベネフィットをお客様に伝える場合は

この靴はとても履きやすいので歩くのが楽になります。遠くまで歩いても疲れにくいので、休みの日は遠出して気分転換をしてみて下さい!そうするとストレスを解消できて、日常生活が楽しく過ごせますよ!

 

商品が持つメリットだけでは、もともとその商品に興味がある人にしか響きません。

 

例えば、「15分使用するだけで1ヶ月後には5キロのダイエットに成功できるランニングマシンがこちら!」という宣伝をしている商品があるとします。

このような商品特有のメリットだけを伝えても、もともとダイエットを考えている人にしか響きません。

ダイエットを考えていない人にも響かせるためには、このランニングマシンを使うことで得られる、プラスになる未来を伝える必要があります。

 

ランニングマシンを使用してダイエットすることで、全身のスタイルアップができ、どのような服でも着こなせる体型が手に入ります。ダイエットを成功させて、これまでできなかったオシャレを存分に楽しみましょう!

 

これだとダイエットに興味がなくても、オシャレをしたいと思っている人に響かせることができるはずです。

商品を購入することでプラスな未来をイメージできた人は購入しやすくなります。

 

ココがポイント

お客様は商品を買う際に感情で商品を買い、理屈で正当化するという性質を持っていますので、感情を動かすことが出来れば、商品を購入してもらえる確率が高くなるのです。

 

商品購入後のプラスな未来を想像してもらえれば、お客様の感情は動きます。そのためにもベネフィットを使ったセールストークができるように、知識を増やしていきましょう。

 

【まとめ】

ベネフィットとは、お客様が商品を購入することで得られる、未来への期待感のこと。

ベネフィットの考え方としては、その商品に対して「だから何」と問いていくことで、商品の伝え方を見つけていく。

お客様は商品を買う際に「感情で商品を買い、理屈で正当化する」という性質を持っている。よって、感情を動かすことが出来れば、商品を購入してもらえる確率が高くなる。

 



 

19.安心感を与える接客

picture_pc_33e22461cac9d2bd16827ce32d0fac09.jpeg接客時の立ち位置と言い方によって、お客様に安心感を与える接客ができます。

本気で売れる販売員を目指すのであれば、接客時の立ち位置まで意識しましょう。

 

接客時のお客様は、販売員と向き合った方が安心できるのか、それとも横に並んだ方が安心できるのか、どちらか分かりますか?

 

正解は横に並んだ方が安心できます。

 

正面から向き合うと、どうしても圧迫感があり、そこに緊張感が生じてしまうのです。

 

ココがポイント

接客する時は商品を正面にして、お客様の横に並んで商品説明などをした方が安心感を与えることができ、ゆっくりと接客ができます。

 

お客様に安心感を与える言い方は

先ほどのお客様も、喜んで購入されましたよ!

これは人気の商品で、たくさんのお客様がご購入してくださってます!

など、他のお客様も購入していることを伝えることで安心感を与えることができます。

 

日本人特有の他の人も購入しているから安心して購入できる!というところを踏まえて、お客様におすすめしましょう。

 

接客時の立ち位置と言い方を意識するだけで安心感を与えることができるというのは、知らないと実行できませんが、知ってしまうと行動に起こすことは簡単で、ちゃんと効果もあります。

立ち位置など気にしたことがない人も多いでしょうが、お客様に気持ちよく購入していただくためには、そういった気遣いも大切になってきます。

 

【まとめ】

接客時の立ち位置と言い方によって、お客様に安心感を与える接客ができる。

接客する時は商品を正面にして、お客様の横に並んで商品説明をした方が安心感を与えることができる。

他のお客様も購入している人気商品ということを伝えることで、安心感を与えることができる。

 



 

20.接客してほしいお客様

picture_pc_d2e11bd1d262474649cf230386dc263e.jpeg売上を取るためには、接客をして欲しいと思っているお客様を選ぶ必要があります。

 

ココがポイント

店舗で働く以上は利益を出さなければなりません。そのためにも接客してほしくないと思っているお客様より、接客してほしいという信号を発しているお客様を優先しましょう。

 

接客してほしいお客様の見つけ方はアイキャッチです。

 

こちらからお客様と視線を合わせにいき

「声をかけてもいいですか?」

「接客をしてもいいですか?」

というような気持ちで視線を送ります。

 

あなたと目が合った瞬間のお客様の表情に注目して下さい。

お客様の表情がやわらかくて好意的であったら、それは接客に応じてくれる確率が高いです。

逆にお客様の表情が堅い時や視線をすぐに逸らされた時は、接客に応じてくれる確率が低いということです。

 

お客様は常に無言のサインを出しています。販売員は周囲に目を配り、そのお客様のサインをいち早くキャッチできるように意識しておきましょう。接客してほしいお客様のサインを見逃せば、他の店舗で購入されることになります。

接客してほしいと思っているお客様をしっかりと接客できるようにして、自らチャンスを逃さないように心がけて下さい。

 

【まとめ】

売上を取るためには、接客をして欲しいと思っているお客様を選ぶ必要がある。

接客してほしいお客様の見つけ方は「アイキャッチ」。

目が合った瞬間のお客様の表情に注目して、接客をしてほしいお客様見極める。

 

 

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まとめ

今回は、売上が取れずに悩んでいる人や、これから販売業で働きたい人のために、実践ですぐに使える20の販売テクニックをお伝えしました。

これから販売の仕事を始める方でも、より実践向きで、すぐに効果が実感できるであろうものを伝えましたので、是非とも試してみて下さい!

 

この記事をきっかけに

「これから販売という仕事で頑張っていこう!」

「販売を辞めようとしたけど、もう一回頑張ってみよう!」

「スタッフの販売力を上げるために、しっかりと指導していこう!」

などと思ってもらえたら嬉しいです。

 

販売業は大変な面も多いですが、やりがいも沢山あります!自分の中で目標設定を行い、日々の業務を頑張っていきましょう!

 

今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです!

 

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