職場ではいろんな人が働いているのでその時々で問題は起こります。
ましてや上司と部下の関係というのは立場が違うので互いにストレスを感じる場面も出てくるのは当然のことです。
上司としては、「部下にストレスを感じる時にどのようにうまく対応できるのか」が重要になってきます。
そこで今回は私の経験をもとに「部下にストレスを感じる時にすぐできる3つの対策」についてお伝えしていきます。
自分にできそうな対策があれば参考にしていただければ幸いです。
部下にストレスを感じる時
私もこれまで多くの部下と一緒に働いてきてストレスを感じる瞬間はいくつもありました。
ここでは自分の体験談をもとにお伝えします。
言い訳が多い
一緒に働いていればリアルタイムで指示が出せますし、その場で指導もできますが、私が休みの日は部下にお店のことを任せることになります。
ですので休みの前はしっかりと細かい指示を出しているのですが、次の日に来て確認してみると指示が実行できていないのです。
理由を聞いても「忙しくて余裕がなかった」「来店されたお客様を優先していた為、作業ができなかった」など言い訳が多く、その時にストレスを感じることがありました。
注意ポイント
言い訳をされた人はいい気分にはならないしストレスも溜まるので、部下にそういう傾向が見られるなら注意が必要です。
◉部下に仕事を任せることはあると思いますが、その時に気をつけるべきポイントがいくつかあります。そこでのマネジメントでお悩みの方はこちらの記事をご覧ください!
同じミスを繰り返す
一度や二度の失敗は誰にでもあることなので気にしませんが、さすがに同じミスを何回も繰り返されると「なんで?」と疑問に思います。
同じミスをする度に丁寧に教えて、部下もしっかりメモを取っているにも関わらず、また同じミスを繰り返す。
ここで同じミスを繰り返す人に共通していえることは、メモはしっかり取っていてもそれをまとめることが出来ていないので、いざそのメモを見ても理解できていません。
毎回成長が見られずに同じミスをされ続けると流石にストレスが溜まっていくのを感じてしまいます。
私がいない時のミスについては「そのミスは私じゃありません。」と隠そうとする部下もいました。
人間である以上ミスは絶対に起こることですが、ミスした後の対応によってその人の誠実さが分かります。
不誠実な対応をされると、された側としてはストレスを感じてしまうのは当然ではないでしょうか。
◉ミスを隠す人の心理についてはこちらの記事をご覧ください!
ミスを隠す人の心理と対処法
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何でも聞いてくる
自分で考えようとしない部下に多いのが、ちょっとしたことでも聞こうとしてきます。それが当たり前になっているので、当の本人はその行為自体を何とも思っていません。
こちらも手が空いていれば対応できますが、忙しい時に自分でも考えられるような簡単なことを聞いてこられるとストレスが溜まります。
自発的に行動しない
自ら考えて行動することをせずに言われた指示だけをこなす部下がいますが、このような部下は自発的に行動しません。
一緒に出勤していればその都度指示は出せますが、私が休みの日には積極的に行動しないので店全体の仕事面での効率も悪くなりますし、周りにも悪影響が出ます。
本人に聞いても「ちゃんと考えて仕事しています。」の一点張りなのでストレスが溜まります。
部下にストレスを感じた時にすぐできる3つの対策
部下にストレスを感じている時は部下に対してネガティブな印象を持っています。それが言動にも表れて、あなたと部下との関係性は悪くなり、さらにストレスを感じることになるでしょう。
私も経験していますが、このような職場環境が続くと退職者も増え、店舗運営するのが困難になります。
このような状況に陥った時にはどうするべきなのか?
ポイント たとえ部下の態度がひどくても、それをすぐに変えることはできません。そこへの労力を使うのなら自分が変わる方に力を使いましょう。
と思う方もいるかもしれません。
即効性がある3つの対策をお伝えしますので、できそうなものから試してみてください。
コミュニケーション回数を増やす
コミュニケーション回数を増やす目的は部下との信頼関係を構築するためです。
信頼関係があれば、部下はあなたの言うことを素直に受け入れて行動してくれます。
と思っている方も、部下からの視点になれば上司の考えていることが分からないという意見も出ます。
私が考える良いコミュニケーションは「部下の変化に気づき、一定の間隔で継続的に会話ができている」ことです。
部下の変化は些細なことでも構いません。
・外見(髪型や服装など)
・感情(喜怒哀楽)
・態度(やる気、テンション)
部下のいろんな変化に気づき、そこについて会話をしましょう。
「その髪型、周りからの評判いいんじゃない?」 「いろんなタイプの人がいるからイラッとすることもあると思うけど、ストレスは溜めすぎないようにね。」 「今日の動きはやる気が感じられて頼もしいね!」
このような会話のきっかけを上司であるあなたから発信してください。
これを一定の間隔で継続的に行うことで、部下は「ちゃんと自分のことを見てくれている」と安心します。そして信頼関係も少しずつ構築されていくので部下から話しかけてくる回数も増えていき、いいコミュニケーションが取れるようになります。
◉こちらの記事は、少し変わった視点から部下とのコミュニケーションの取り方について学ぶ方法です!
部下とのコミュニケーションの取り方を漫画から学ぶ!
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感謝の気持ちを持つ
いろんな部下がいてストレスを感じることはあっても、部下がいるから組織として成り立っているというところもあります。
自分を変えるために、「働いてくれている部下に対して感謝の気持ちを持つ」という考え方がおすすめです。
ポイント 感謝の気持ちを持つことで部下への接し方も柔らかくなりますし、自分へのストレスを軽減することにも繋がります。
部下との関係が悪化して部下が辞めていくとあなたにかかる仕事量は増え、自分で自分を追い込むことになり、さらなるストレスの負荷がかかるという悪循環に陥ります。
そうならないためにも、どのような部下に対しても感謝の気持ちを持ち、時には「いつも頑張ってくれてありがとう」と言葉にできるように自分を変える努力をしてみてください。
定期的な差し入れ
上記でもお伝えした通り、コミュニケーション回数を増して、感謝の気持ちを持つことができていれば職場環境も悪い雰囲気にはならないと思います。
そこで定期的な差し入れをすることで部下との関係性をさらによくすることができるのです。
と思われた方は気をつけてください。単純にお菓子や飲み物を差し入れするのでは効果がありません。
なぜこのタイミングでお菓子を差し入れするのか?飲み物を差し入れするのか?
そこに意味を持たせることが重要です。
◆普段の頑張っている姿を見ている ↓ ◆頑張ってくれていることに対して感謝を伝える ↓ ◆その感謝の気持ちの表れとして差し入れをする
このように意味のある差し入れを定期的に行い、部下との信頼関係を築いていきましょう!
◉こちらの記事では、部下のモチベーションを上げるために私が行った方法についてお伝えしていますので、合わせてご覧ください!
部下のモチベーションを上げるために実際に効果があった方法!【手順で解説】
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6つのアイテム
【回す】円盤を回す感覚
【押す】ボールペンを押す様な感覚
【滑らす】ジョイスティックの様な感覚
【リラックス】滑らかな石をなでる感覚
【パチン】電気スイッチを押す感覚
【転がす】ボールを転がしながら、ダイヤルキーを回す感覚
ストレスを感じた時に使うと気持ちが落ち着きます。気になる方は使ってみてください!
まとめ
今回は私の経験をもとに「部下にストレスを感じる時にすぐできる3つの対策」についてお伝えしました。
◆コミュニケーション回数を増やす ◆感謝の気持ちを持つ ◆定期的な差し入れ
これら3つの対策についてお伝えしましたが、コミュニケーションを取る回数には特に気をつけた方がいいです。
お互いの関係性が悪化していくほどにコミュニケーションを取る回数は減っていきます。
つまり、現状でコミュニケーションを取っている回数が少ない部下がいるならばそれは危険信号です。
お互いが急に変わることは難しいですが、今回の記事を参考にしていただき、無理のない範囲の中で自分を変えて新たな気持ちで部下とのコミュニケーションを図ってみてください。
今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。