今回は、部下とのコミュニケーションの取り方でお悩みの方に向けての内容です。
私もこれまで多くの部下をマネジメントしてきて、上手くコミュニケーションが取れずに悩んだ時もありました。
そこで実践したのが「本から対策を学ぶ」ということです。
世の中にはコミュニケーションに関する本はごまんとあり、そこから現状ですぐに使えそうな方法が書いてあるもの、部下の心理が書いてあるものなど何冊かを購入して実行しました。
それを繰り返すことで「成功体験」「失敗体験」の経験値が増えて、自分自身の部下への対応力、コミュニケーション力も上がっていったと自負しています。
ただ、この「本から対策を学ぶ」という方法はデメリットもあるので注意が必要です。
・一冊の本を読むのに時間がかかる
・本を読んでも一回では内容が入ってこない
・本によって当たり外れがある
・本を何冊も購入すると出費がかさむ
・忙しいと本を読む時間が作れない
私は読書が好きなので、本を読むこと自体は苦になりませんでしたが、上記のようなデメリットを感じたのも事実です。
現在も店長として、部下とのコミュニケーションの取り方については本から対策を学んでいますが、その当時よりもさらに忙しくなっているので中々時間が作れません。
だから今は「短時間で読書の効果を最大限に活かせる方法」で学んでいます。
詳しい内容はこちらの記事でお伝えしていますのでご覧ください!
ここまでこの記事を読んで
「そもそも本を読むことが好きじゃない…」
「昔から本を読むのが苦手…」
「最後まで読む前に終えてしまう…」
など、このような人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、多くの人が楽しく読める「漫画」から「部下とのコミュニケーションの取り方」について学んでいく方法をお伝えしていきます!
漫画は時間を忘れてその世界に入り込めますし、いい気分転換にもなります。その漫画を読むことで、楽しみながらもコミュニケーションの取り方が学べたら最高じゃないですか?
是非とも最後までご覧ください!
①部下とのコミュニケーションの取り方を学べる漫画とは?
部下とのコミュニケーションの取り方を学べる漫画として私がおすすめするのが【GIANT KILLING】です!
知らない人のために簡単にお伝えすると、弱小プロサッカークラブの監督(達海 猛)を主人公にした作品で、タイトルである「GIANT KILLING」とは番狂わせや大物食いなどの意味があり、格上のチームに対し達海監督率いる格下チームが、戦術を駆使して勝利を目指し戦うというストーリーです。
ココがおすすめ
この漫画がオススメの理由は、サッカーのクラブチームを通して「監督目線」「選手目線」から「コミュニケーション」が学べるからです。
まずは【GIANT KILLING】についてお伝えします!
GIANT KILLINGのストーリー
主人公である達海 猛は、かつてETUというプロサッカーチームに所属しており、日本代表のスター選手であった。
そんな達海が海外のプレミアリーグに移籍することとなり、チームを退団。するとETUは一気に人気も実力も低迷し、2部リーグへと陥落してしまう。
プレミアリーグに移籍した達海も、デビュー戦で重傷を負いサッカーができなくなり、そのまま消息を絶ってしまう…
それから10年の月日が流れ、達海はイングランドでアマチュアクラブの監督をしていた。
一方、ETUは何とか奮起して1部リーグに返り咲いたものの、毎年のように残留争いを繰り広げる弱小チームとなっていた。そこでフロントは起死回生の策として、達海をETUの監督に迎えることを決断する。
そして達海は10年ぶりに日本に帰国し、再びETUのクラブチームに監督として戻ってくることになるのだが…当時の選手やクラブのサポーターは、チームを退団してプレミアリーグに移籍した達海のことをよく思っておらず、いろんなを衝突が起こる。
だが達海は、監督としてチームを勝利に導くことを考え、実行し、結果を出していく。そこには、各選手達の意識の変化や若手の成長などがあり、多くの問題が起きながらもチームが一つになっていく模様が描かれている。
簡単にではありますが、序盤のストーリーをお伝えしました。
自身が感じたこと
私は店舗のマネージャーをしていますので、達海監督に感情移入しやすく、この漫画を読みながら自店に置き換えて考えることが多々あります。
序盤のストーリーから感じたことは、新たな環境で挑戦する時、人と人との問題というのは必ずあり、すぐに周りから信頼してもらうのは難しいということです。ですが大切なことは、そこで諦めずに最後までスタッフ一人一人と本気で向き合えば、必ず信頼を得ることができるということを感じました。
マネージャーとして日頃から部下とコミュニケーションを取り、一人一人の性格や仕事に対するモチベーションの動機などを把握して
◆ 仕事が楽しいと思える職場環境
◆ 仕事にやりがいがあると思える職場環境
◆ 仕事に将来性を感じる職場環境
にしていくことが私の務めだと考え、現在もいろんなことにチャレンジしています。
序盤のストーリーが気になった方はこちらをご覧下さい!
GIANT KILLINGの主人公
◆ 達海 猛(たつみ たけし)
◆ 年齢:35歳
◆ 身長:175cm
◆ 体重:60kg
◆ 通称:「タッツミー」「タッツ」
達海監督の特徴
GIANT KILLINGの主人公であり、ETUの監督。
信条は「弱いチームが強い奴らをやっつける」であり、監督としてのスキルは高い。
ETUの監督となってからはクラブハウスの用具室に住み込んでおり、寝坊や遅刻の常習犯で、多くの欠点を持っている。
監督としてのスキルの高さは、戦術面で相手の弱点を徹底的に突くサッカーを得意としており、そのために徹夜で対戦チームを分析をするなど努力家の一面も持ち合わせている。
ここが正念場という場面で意外な選手を起用するなど勝負師な一面があり、その部分が周囲の人間を魅了する理由でもある。
選手一人一人の実力を把握しているのはもちろんのこと、潜在能力も的確に見極めており、選手自身も気づいてない能力に対して期待している。選手を信頼しているからこその采配で、選手もその期待に応えようと力を発揮する。
選手とはしっかりと面談を行い、長所や期待している部分を伝え、その上でポジション争いを激化させたりと、理論立てたマネジメントでチーム力強化を図るのが特徴。
選手の体調面や、遠征先の天候や気温などの環境面に合わせて指導法を変えるなど、教育力も持っている。
自身が感じたこと
漫画を読むと、達海監督の普段の表情と試合中の表情の違いがかっこよくもあり、マネジメントをする上でとても大切な部分だと感じました。
スタッフはマネージャーである私の表情をよく見ていて、過去に「機嫌が悪そうなので話しかけづらい…」と言う声が上がったこともあります。自分ではそこまで意識していないことでも、マネージャーという立場になると周囲に与える影響が大きいことを実感した一件です。
普段の達海監督は少し抜けている感じがあり、威圧感など全くありません。監督というよりは選手と友達に近い感覚で接しているので、選手もいい意味で気を遣わずに自然体で接することができているのではないかと思います。
私も忙しくて余裕がない状況な時ほど、笑顔で話しかけやすい雰囲気作りを心掛けています。
一般的に見て選手に期待している監督は多いと思いますが、達海監督のようにその選手の潜在能力まで見極めてそこに期待している監督は少ないのではないでしょうか。
私もスタッフの能力を把握するために、日頃からよく見るようにしています。
スタッフに「期待してるよ!」と声をかけることは簡単ですが、普段からコミュニケーションも取れていない、信頼関係もできていないマネージャーから言われてもスタッフは何も感じません。
期待しているという声をかけるのであれば、達海監督のように普段からしっかりと面談を行い、コミュニケーションを取って、その人の長所や期待している部分を明確に伝えるべきだと考えさせられました。
GIANT KILLINGの名言
監督である達海 猛は数多くの名言を残しており、そこからヒントをもらうことや、改めて考え直すことが沢山あります。
達海 猛の名言①
試合前に有利も不利もねぇ。スコアは常に0−0から。誰に対しても平等だ。
仕事で売上を取るためにイベントを行うことがありますが、どうしても気負ってしまうことがあります。そんな時はこの名言から、平常心を保って普段の力が発揮できるように心がけています。
達海 猛の名言②
磨いて光らないものなんてない。だから期待するんだよ、俺は。そういう奴が期待を凌駕するのを。
誰かに期待されているという状況は嬉しいですよね。期待されているということは、言い換えれば自分を必要とされていることなのです。ですから、期待されている方はその想いに応えようと一生懸命頑張ろうとします。
私はこの名言から、スタッフが自信をもって取り組める仕事を任せる時は、必ず「期待しているからね!」と声をかけるようにしています。
達海 猛の名言③
そのまま行け。何度でもしくじれ。その代わり、一回のプレーで観客を酔わせろ。敵の度肝を抜け。お前ん中のジャイアント・キリングを起こせ!
自分の中で「ここだけは誰にも負けない」と思える強みを持つことは必要であり、その強みを最大限に活かすためには周囲のサポートが必要だということをこの名言から考えさせられました。
達海 猛の名言④
何でも思い通りにいって何が楽しいよ。俺が楽しいのは、俺の頭ん中よりスゲーことが起こった時だよ!
私はマネージャーとして年間の予算計画を立てますが、年に数回は予算をはるかに上回って売上が取れる月があります。そういう月は当然忙しいので、部下たちにかかる疲労も大きいのですが、当の本人達はいつも以上に活き活きと働いていて気持ちが乗っているのが目に見て分かります。
このような予想外のことが起こるからマネージャーの仕事を楽しめているんだと、この名言をみて実感しました。
達海 猛の名言⑤
ライバルや周りの選手が上手くなることを恐れるな!むしろ歓迎しろ!
個人売上がある店舗では、売上が低い人ほど卑屈に考え込んでしまうことがあります。この名言からは、前向きに捉えることの大切さを学びました。
マネージャーとして売上が低いスタッフには
と伝えています。この名言をもとに部下には「何事もネガティブに捉えるのではなく、ポジティブに捉えるようにしていこう!」と指導しています。
達海 猛の名言⑥
コンプレックス持ってる奴は、強いぜ。長年お前が自分を変えたいと思ってきたその想い……そいつはすげえパワー持ってる。お前の力になってる。
人は誰しもコンプレックスがあり、それを克服しようと努力します。
私は学生時代に周りよりも勉強しなかったことをコンプレックスに感じていた時期があり、それを克服するためにとにかく勉強する時間を作りました。そのおかげで様々な専門知識を身につけ、現在はマネージャーとして働くことができています。
皆さんもコンプレックスがあればこの名言のように、コンプレックスを力に変えて自分のレベルアップの糧にして下さい。
読みだしたら止まらなくなるジャイアントキリングですが、まとめて一気に読みたい方にはこちらがおすすめです!
②部下とのコミュニケーションの取り方をGIANT KILLINGから学ぶ
GIANT KILLINGを読んでみて「部下とのコミュニケーションの取り方」で大切なことは
だと感じています。
私がマネージャーになりたての頃は、自分の仕事量をこなすのが精一杯で、スタッフとのコミュニケーションはほとんど取れていませんでした。ですが、売上は順調に伸びていたので会社から何か言われることはなく、むしろ結果を出していることが評価されていたくらいです。
今思えば、その頃はいろんなことを冷静に考える余裕がなかったので「結果が出ているから問題ない」と安易に捉えていたのかもしれません。いくら結果を出せていても、そこに至るまでにはたくさんの人が関わっていて、スタッフが一生懸命頑張ってくれていたからこその結果です。
ポイント
私はたくさんの問題をきっかけに、自分の考えや店舗の将来に向けてのビジョンを部下に伝えるようにしました。そして一人一人と本気で向き合うことを決めました。
たとえミスが多い部下でも、そこだけに焦点を当てるのではなく、その部下が持つ長所を見つけ出しそれを本人に伝えることで、一緒に成長できる環境が作れます。
私のGIANT KILLINGの読み方は
◆「達海監督=自分」
◆「ETUの選手=部下」
へと置き換えて、参考にしながら読んでいます。
皆さんもマネジメントや部下とのコミュニケーションのことで悩んだり迷った時には、是非とも【GIANT KILLING】を読んでみてください!
コミュニケーションに関する記事はこちらでお伝えしていますので、合わせてご覧ください!
まとめ
今回は、多くの人が楽しく読める「漫画」から「部下とのコミュニケーションの取り方」について学んでいく方法をお伝えしました。
この【GIANT KILLING】という漫画は、読むだけでコミュニケーションの取り方やマネジメントについて考えさせられるので、一石二鳥で得した気分になります!
私も歳をとり涙腺が弱くなったせいか、かなりの確率で泣いてしまう【GIANT KILLING】ですが、仕事に活かせる点も数多くありますので、興味がある方は是非一度読んでみて下さい!
今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。