コミュニケーションを取る上で「伝え方」というのは非常に重要です。
あなたは周りの友達や職場の人に物事を伝えようとして、それが上手く伝わっていなかった時、どのように対処していますか?
と一人でイライラしていませんか?
同じメッセージを伝えるにしても、主語を変えることで相手の受け取り方が変わってきます。
主語が「あなた」のメッセージ→【YOUメッセージ】
主語が「私」のメッセージ→【Iメッセージ】
今回は、この2つのメッセージについてお伝えします。
気持ちを伝える言葉「YOUメッセージ」
主語が「あなた」のメッセージです。
上下関係がある場合は、自然と「YOUメッセージ」になっていることが多くなります。
「YOUメッセージ」で伝えると
「(あなたが)もっと早くアプローチに行かないと売上取れないよ。」
「(あなたは)毎日、個人予算を意識している?
というように、部下をコントロールするようなメッセージを伝えているのです。
普段から部下とのコミュニケーションがしっかり取れており、信頼関係が構築されていれば、上記のような伝え方でも部下には届きます。
ですが、部下との信頼関係に自信がなく、コミュニケーションも上手く取れていないという場合、この時の部下の心情は分かりますか?
と思われている可能性が高いです。
これは部下の態度を見ていれば気付きますよね。
注意
「YOUメッセージ」は、相手を責めているような表現になるので、言われた方は構えてしまいます。
上司のことを怖がっている部下は余計に萎縮してしまい、プレッシャーを感じているはずです。
仕事だけに限らず、プライベートでも「YOUメッセージ」を使っていませんか?
みんなで集まって出掛ける時に
と当たり前のように言っていると、相手からは「たまにはお前が決めろよ」と怒りの感情が出てきます。
「YOUメッセージ」は相手との関係性によって受け取り方が大きく変わってきますので、「相手と信頼関係がある」と自信をもって言えない場合は「Iメッセージ」を使うことも必要です。
良いコミュニケーションを取るためには笑顔も重要となります!
気持ちを伝える言葉「Iメッセージ」
主語が「私」のメッセージです。
「Iメッセージ」は上から言っているような感じではなく、対等な関係で自分の気持ちを伝える言い方となります。
上記の「YOUメッセージ」での伝え方を「Iメッセージ」に変えてみましょう。
「(あなたが)もっと早くアプローチに行かないと売上取れないよ」→ YOUメッセージ
「(私は)もっと早めにアプローチに行ったら売上が取れると思うよ」→ Iメッセージ
「(あなたは)毎日、個人予算を意識している?」→ YOUメッセージ
「(私は)毎日、個人予算を意識していたら、日々成長を感じられると思うよ」→ Iメッセージ
このように部下をコントロールするという点では同じですが、部下への伝わり方が大きく違ってきます。
ポイント
相手が構えてしまうような伝え方ではなく、相手が受け入れやすい伝え方が「Iメッセージ」です。
部下との信頼関係に自信がない段階では、「Iメッセージ」を中心に伝えることを心がけましょう。
先程のプライベートでの「YOUメッセージ」を「Iメッセージ」に変えると
「(あなたに)時間と場所は任せるから、決まったら教えて」→ YOUメッセージ
「(私は)時間に融通が利くから、時間と場所を決めてもらった方が助かるよ」→ Iメッセージ
となります。
時間と場所を相手に決めてもらいたい理由を、気持ちと一緒に伝えることで、「こちらが気を遣っている」と感じさせることができるのです。
ココがポイント
「Iメッセージ」の良いところは、相手を褒める場合にも良い効果を発揮できます。
いつも作業を積極的に行ってくれる部下に対して
と伝えるよりも「Iメッセージ」を使って
その人の頑張りが周囲にいい影響を与えるということが伝わる褒め方なので、言われた方も心に響くのです。
ポイント
相手が何かしてくれたことに対して「ありがとう」と感謝の気持ちを表すのは当たり前で、そこにプラスして、相手が何かしてくれることで「私はこれだけ助かっています」と伝えた方が相手の承認欲求は満たされます。
相手の長所を見つけることも良いコミュニケーションをとるためには必要です!
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まとめ
今回は「YOUメッセージ」「Iメッセージ」の特徴と使い方をお伝えしました。
必ずしも「Iメッセージ」だけがいいと言うことではなく、相手との関係性やその時の状況に応じて使えるようにしていくことがベストです。
上記では、褒める場合も「Iメッセージ」を使った方が心に響くと伝えましたが、相手を注意する場合も同様の事が言えます。
もし、あなたが浮気をして彼女から
と言われるのと
と言われるのはどちらが心に響きますか?
人はきつい言い方をされると反発しようとします。ですが、自分の気持ちを伝えることで、相手は「自分のせいで傷つけてしまった…」と感情的になり反省するのです。
「YOUメッセージ」「Iメッセージ」を上手に使い、どのような相手とも良好なコミュニケーションを取れるようにしていきましょう!
今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。