私はこれまで数回転職しています。
店長として新たなお店で働く際に感じるのが、繁盛店は店長だけではなく、スタッフ一人一人が色んなことを考えて自ら行動しているケースが多いということです。
逆に売上が下がっている店舗は、スタッフだけでなく店長も行動を起こそうとしていません。昔から決められたマニュアルに沿って仕事をこなしているという印象を受けます。
もし、この店舗で働いている人たちが
と感じていなければ、この店舗は悪い方向に進む一方となり、店舗運営も難しくなっていくでしょう。
販売業で働いている方の中には
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですので今回の内容は、私が転職先の店舗であった事例を元に「行動力がない人の特徴と行動を起こすことでの5つのメリット」についてお伝えしていきます。
①行動力がない人の特徴
そもそも何故行動を起こそうとしないのか?
それは何か行動を起こすことで自分に負荷がかかることを嫌うためです。
ポイント
行動には必ず責任が伴います。その責任を負いたくないので自発的に行動しないという人もいます。
また、新たな取り組みを考えて行動を起こす時に、最初はどうしても負担がかかります。その負担が嫌で行動を起こしたくないという心理が働くのです。
と言うのも、その店舗は決められた曜日に入荷があり、商品が届いたら検品して、商品を売場に出すものとストックに直すものに分けて作業をするという流れで行なっていました。
入荷予定商品は事前にチェックができるにもかかわらずそのチェックはせず、商品が届いてから作業に取り掛かることに効率の悪さを感じたので、新たな取り組み方を提案したのです。
その内容が
事前に入荷予定商品のチェックを行い、予め売場に出す商品の陳列を考えて、入荷前にストックのスペースを確保しておくことで作業効率が良くなる
というものです。そこの店舗スタッフは、これまでのやり方に慣れているので私の取り組み方に難色を示しました。
ココに注意
このように行動力がない人は、新たな行動への負担が嫌なので前向きな考え方ではなく、自分たちが慣れている環境である現状維持を好む傾向にあります。
「行動力」は、「スキルとマインド(気合)」で成り立つもの。この本では、すぐ動くための「マインド」だけでなく、「スキル」を紹介しています。
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②行動を起こすことでの5つのメリット
自ら行動を起こすことでのメリットはたくさんあるのですが、ここでは5つのポイントをお伝えします。
①良かった点、悪かった点が把握できる
自ら考えて行動を起こすことで、その結果に対して良かった点、悪かった点を把握することができます。そこをしっかりと自分で把握することで、次へのステップへと繋げることができるのです。
例えばあなたが販売員だとして
と決めます。
そうやって行動した結果、購買率を上げることができなかった。それはなぜか?
・悪かった点
売りたいという気持ちが強すぎて、お客様のニーズを完全に聞き出せないまま、商品提案を行なってしまった。
・改善策
次はもっとお客様のニーズを聞き出すために質問事項を増やして、自然な会話の中で商品提案をできるような行動を起こす。
・良かった点
全てのお客様に2点以上の商品を勧めていく中で、提案するタイミングやトーク運びのコツが掴めてきた。
・改善策
次は、今回掴めたコツをより確かなものにするために、2点以上の商品を勧めるお客様の数を増やして経験値を上げるための行動を起こす。
ココがポイント
このように、結果に対して改善策を考えることを繰り返すことで成功体験を積む機会が増え、自分の成長を実感できるようになります。
②マンネリ化を打破できる
長年同じような仕事を繰り返すとマンネリ化して、そのやり方がベストだと思い込んでしまいます。ですが行動を起こすことで、今までのやり方に疑問を持つことができるようになるのです。
疑問が生じれば新たなやり方を模索します。
ココがポイント
その結果、これまでベストだと思い込んでいた取り組み方よりも、更に効率的な方法を見つけ出し、マンネリ化していた仕事も新たな発見と共に鮮度が増してやる気が生まれるのです。
③前向きになれる
上記でもお伝えした様に、行動を起こすことで良かった点、悪かった点が把握できます。
ですので、行動してみてあまり良くない結果が出たとしても、その良くなかった原因が把握できているので改善策が考えやすくなるのです。
ココがポイント
改善策を考えようとする行動自体が、すでに前向きな気持ちの表れであり、内面もプラス思考へと変わっていきます。
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④リーダーシップが身につく
自ら考えて行動を起こすことを繰り返していくと積極性が出てきます。その積極性は周囲にも伝わり、刺激を与えます。その刺激を感じたスタッフ達も感化されて積極性が出てきます。
つまりはあなたが行動を起こすことにより、周囲を巻き込んで引っ張っていくというリーダーシップが身につくのです。
店舗スタッフ一人一人が自ら考えて行動を起こせるようになると、冒頭でもお伝えした繁盛店へと生まれ変わることができます。
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⑤周囲の評価が高まる
自ら考えて行動を起こせる人物=仕事への意識が高い
という評価を得られます。
もしあなたが現在一般スタッフで、将来的に副店長、店長といったマネジメントする立場の人間を目指すのであれば、今のうちから積極的に行動を起こしてアピールしておきましょう。
優れた能力を持っていても必ず店長になれるわけではありません。その時のタイミングや、会社が目指す方向性などにより選ばれないこともあります。
ココがポイント
ですので、今のうちから積極的に行動を起こし、あなたの仕事への意識の高さや取り組む姿勢を会社に知ってもらっておくことが大切です。そうすれば、会社が店長候補を考えた時、選択肢の中にあなたの名前が上がる可能性が高くなります。
③行動を起こすための考え方
行動を起こす上で大切な考え方は
ということです。
自分を変えたいと思い行動を起こしてはみたものの全然結果が出なかった。
↓
やっぱり自分には無理だ。行動を起こすだけ無駄な努力だということが分かった…
このような考えになる方も結構いますが、この考え方は非常に危険であり、とてももったいなく思います。
「自分を変えたいと思い行動を起こす」
これを実践できただけでもすごい成長ではないでしょうか?
だからこそ一、二回で無理だと判断するするのはもったいないのです。
ここで行動を起こすことをやめてしまったら、次に行動を起こそうとするまでに今以上の労力が必要となります。
では、このような状態になった時にどうすればいいのか?
まずは
例えば、あなたが自分を変えるためにダイエットをはじめたとします。
具体的な目標を立てず、これまでより食事の量を減らして、運動する回数を増やした。
↓
それを1ヶ月間一生懸命頑張ったけど、たった1キロしか減らせなかった。
↓
あれだけ頑張ったのに1キロしか減らないんなら、ストレスを溜めずに好きな物を食べた方がマシだ。
このような取り組み方だと「すぐに結果を求めない」という考え方はできません。
「すぐに結果を求めない」という考え方は、言い換えると「継続することが重要」ということです。
そして継続して頑張っていくためには、小さな目標設定を行い、成功体験を積んでいく必要があります。
先程のダイエットの例でいくと、まずは
という目標設定にしましょう。
これだと、これまでより少し我慢するだけなので比較的楽に達成ができるはずです。
ココがポイント
何かを新しく始めることよりも、これまでやってきたことを減らしていくことの方が負担がかからないので、より継続してできるようになります。
そして一つの目標を達成したら、次は
というような目標設定にして、自分が無理をせずに出来る範囲の中で着実に達成していくことで成長を感じることができ、それが継続することの力へと変わっていきます。
わかりやすいと思ってダイエットでお伝えしましたが、「すぐに結果を求めない」という考え方は仕事でも一緒です。
何か行動を起こすことで簡単に結果が出れば苦労はしません。
ポイント 1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と継続して行うことで、自分自身が成長できていると感じられることが大切であり、その成長を感じるために欠かせないものが成功体験なのです。
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まとめ
今回は「行動力がない人の特徴と行動を起こすことでの5つのメリット」についてお伝えしました。
私もスタッフとして働いていた頃は、自ら行動を起こすことなく、上司からの指示をもとに仕事に取り組んでいました。
ですが、立場が変わりマネジメントする側になると、自ら考えることが多くなり、行動することでのプラス面を現場で実感することができたのです。
ですので今回は、この記事を通じて
ことの大切さをお伝えできればと思い、お伝えさせていただきました。
仕事でもプライベートでも、行動を起こすという意識を持って取り組んでもらうことでプラスに働くことはたくさんあると思います。是非とも皆さんも積極的に行動を起こしてみて下さい!
今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。