自分で考えて行動できない人の指導方法

 

今回は部下をもつ立場の人に向けてお伝えします。

 

リュウ
あなたの周りには、自分で考えて行動する部下がどのくらいいますか?

 

仕事に対する取り組み方の姿勢で変わってきますが、自分で考えて行動する部下時間の使い方にムダがなく、たとえ失敗しても改善策をみつけて自分の成長へと繋げていきます。

逆に自分で考えて行動できない部下は、一つ一つの仕事に対して「もっと効率よくするには?」「業務内容の見直しは必要か?」など、疑問を抱いて仕事をしていません。

時代が変わっても昔からのやり方を変えずに仕事に取り組んでいるので成長が見られず、上からの評価も上がらない状態です。

 

会社をチームとして考えた時に「自分から考えて行動する人」を増やした方がプラスになることは多いと思います。

ですので、私が部下をもつ立場としてまず始めに考えることが自分で考えて行動できる人間に指導していくということです。

 

そこで今回は自分で考えて行動できない人の指導方法」についてお伝えします。

 



 

①自分で考えて行動できない人の特徴

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ここでは自分で考えて行動できない人の特徴についてお伝えします。自分の部下に当てはまる項目がいくつあるのかチェックしてください。

 

自分の意見がない

考えて行動できない人は、なにか意見を求められても答えることができません。だから他の人が発言した意見に対しては賛成することが多いです。

 

自分の意見に賛同してくれてありがたい!なんて良い人なんだ!

と、意見を発言した相手から見ると良い印象に映ります。

ですがこれは良い人ではなく、ただの無責任な人です。自分で考えられないから人の意見に対しての善し悪しが判断できないのです。

 

 

指示待ち人間になる

考えて行動できないので、次は何をすればいいのか分かりません。

その結果、上司からの指示を待ち、言われた通りにしか動けない「指示待ち人間になってしまいます。こうなると自身の評価は中々あがりません。

でも本人としては言われたことはきちんとこなしているから評価して欲しいという承認欲求が強い面も持ち合わせています。

 

 

変化を嫌う

自分から考えて行動しないので、新しい取り組みや方針を嫌う傾向にあります。これまでのやり方に慣れているので同じやり方の方が楽にできるという考えです。

自己中心的な考え方なので、自分に負担がなく楽に仕事ができればいいというスタンスであり、それ故に日常の変化を嫌います。

 

 

◉こちらの記事では「仕事ができない人の特徴」についてお伝えしています。当てはまる部下がいれば、その対処法についてもお伝えしていますので参考にしてみてください!

 



 

②自分で考えて行動できる人の特徴

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これまで店長として数十年仕事をしてきました。その間たくさんのスタッフと共に働いてきましたが、その中でも自分で考えて行動するスタッフは上昇志向が強く、言い訳が少ないのが特徴です。

 

例えば販売だと、売上をとるためにお客様に声をかけることをアプローチといいますが、スタッフにより得意不得意が出てきます。

ショッピングモールにテナントとして入っている店舗は周囲にたくさんの競合店があるため、いかに上手くアプローチをして自店で購入してもらえるかが売上をつくるポイントです。

 

販売する上でアプローチが大切だということは全てのスタッフが分かっているはずなのに、そこで考えて行動できるスタッフ考えて行動できないスタッフとに分かれます。

 

いつもアプローチが遅いスタッフに対して

リュウ
なんでもっと早めにアプローチをしないの?

と訪ねると

ゆっくり見たいと思っているお客様もいるので、早くアプローチにいってすぐにお店から出ていかれるより、ゆっくりと商品を見せた方がいいと思ったからです。

との返答がありました。

 

確かに店員に声をかけられたくないというお客様もいますし、店内をゆっくり見ていただきたいという気持ちも分かります。

 

注意

ですが、そのアプローチ方法では「結果として売上が取れていない」という事実があり、結果が出せていないという現状については考えることができていません。

 

考えることができるスタッフは、売上が取れていないということに対して、どうやったら取れるのかを考えて行動に移します。

 

◆「アプローチが遅いとお客様がお店を出ていってしまう。でも、早くアプローチしても出ていってしまう。それならば、早めのアプローチをしてもお客様に警戒されない言い回しは何かないのか?」

◆「適切な距離の取り方はどのくらいなのか?」

◆「声をかける時の向きや声量も重要なのではないか?」

自ら問題点を見つけ出し、最善の答えを出して実行します。だから考えるスタッフは成長が早いのです。

 

 

◉こちらの記事では「優秀な部下に育てるためのマネジメント手法」についてお伝えしています。現状の部下のレベルアップを図りたい人はご覧ください!

 



 

③自分で考えて行動できない人への指導方法

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まずは「判断力」を身につけさせましょう。

意見が出た時に、その意見に対してのメリット、デメリットを書き出してもらいます。

 

上記の販売で例をあげると、周りから早めのアプローチを心がけようという意見が出た場合、自分でメリット、デメリットをノートに書き出して判断材料にします。

 

メリット

自店から出ていかれる前に、商品を紹介することで売上を作れる

 

デメリット

お客様に警戒されて、接客する前に出ていかれるので売上を作れない

 

こうすることで問題点を探し出せるので、それを元に自分なりに判断するクセをつけさせましょう。

 

これまで自分で考えて行動できなかった人は基本的に受け身です。こちらから指示があるまでは動きません。

そこを自発的に動いてもらうようにするためにどんな些細なことでもいいので細かい事に気付いて積極的に動いて欲しい。もし、何をしていいのか分からない時は何かすることありませんか?と聞いてほしいという指示を出します。

 

普通なら誰もが気づくようなことでも、考えない人は気づかないことが多々あります。ですので、自ら動いて仕事をしてくれた時には褒めましょう。

 

ポイント

褒めるという行為はあなたの存在を認めていますということへの表れですので承認欲求が満たされ、次のやる気へと繋がっていきます。

 

自分で仕事を探して取り組む 褒められる 承認欲求が満たされるを繰り返して日頃からそのようにすることが当たり前という状態までもってくることができれば、これから先は自分で考えて行動してくれるようになります。

 

個人差により自分で考えて行動できるようになるまでの期間は変わりますが、教える立場の人間は根気強く指導していきましょう。

 

 

◉こちらの記事では、部下を指導する際の効果的な3つの褒め方についてお伝えしていますので、「どのように褒めていいのか分からない」という人は是非ともご覧ください!

 



 

まとめ

今回は自分で考えて行動できない人の指導方法」をお伝えしました。

 

仕事をするのも毎日決められたことを繰り返してする方が楽ですが、それだと成長がありません。

部下の中には、楽をしたいから考えないようにしている人や、仕事を良くしていくための改善策を考えることができないから言い訳をして逃げている人がいます。

 

まずは「仕事をする上で気になる点」を見つけさせましょう。

 

当たり前の日常の中に疑問を見つけて、よりよい環境にしていくために考えさせることが大切です。

 

自分で考えて行動できない人」から「自分で考えて行動できる人」へと育てて、高いレベルでの仕事ができるような関係性を築き上げていきましょう!

 

今回の記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。

 

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